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頭の中がぐるぐるして思考が途絶えないとき

私が最もきつかったとき。
頭の中がぐるぐる迷走して思考が途絶えることがなく、いつもいつも疲れきっていて、途方に暮れていたとき、ずっとやっていたことがある。
もう随分と昔の話だが...。

それが何なのか、なぜ効果があるのか、当時の私には分かっていなかったが...。

何をやっていたかというと、普通に出かける格好で、歩きやすい靴を履き、大きな大きな池のある公園に行っていた。
私が行っていたのは有名で人気のある公園で、かなりの人出があった。
周りは家族連れやカップル、何かのグループが多く、いつもざわざわとしている。

私がやっていたのは、池の周囲に沿って「ただ歩く」だった。
ぐるぐる、ぐるぐる、歩くだけ。
私の頭の中と同じように、ぐるぐる、ぐるぐる。

最初は周りで起こることに気を取られるが、どれも似たり寄ったりなので次第に注意が向かなくなる。
そして、歩くこと以外にやることがないので、段々と頭の中の思考に注意が向いていく。
周りのざわめきが、余計に自分の頭の中への集中を高めているような気がした。

次々と湧いてくるいろんな言葉、過去の記憶、言語化された気持ち...。頭の中がパンパンになって、そのうち弾けてしまうのではないかと思うぐらいに湧いてくる様々な思考。

そういうものが湧いては消えていくのを、ただ自由にそのままにさせておいて、私はただ歩く。
足が疲れるまで、歩く。
疲れたら、ベンチや植え込みの縁に腰かけて、景色や人を眺める。
しばらく休んだら、また歩く。
そして、飽きたら家に帰る。

そうすると、散々湧いてきていた思考も、疲れたからなのか、枯渇したのか、湧いてこなくなっていた。いや、それよりも体の方が疲れていて、思考どころではなかったのかも知れない。ともかく、その日の夜はほっとして眠りにつくことができた。

どういう訳か楽になるので、そんなことを長く続けていた時期があったのだ。

noteのフォロワーさん達の記事を読んでいたら、何人かの方が瞑想について書かれていて。それらを読んでいたら、もしかして?と思った。

私は瞑想もどきをやっていたのではないだろうか。

頭がやたらと疲れているとき、試してみてはいかがだろうか。(熱中症にはご注意を。)

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