信じられないかもですがあなたの目の前にいる人はゲイです。
どうも、かわむらです。
仕事がスーパーウルトラびっくら仰天忙しくてnoteが書けそうもないと、数時間前に呟いたばかりですが、なんだかなぁと思うことがあったので急遽noteを書いてます。
スーパーウルトラびっくら仰天超絶怒涛に仕事が忙しいのでただでさえ心の余裕がない中で、仕事とは関係がない何気ない会話のやりとりで心擦り減らすのは本当に勘弁してほしいなって思いました。
年齢が一つ上の会社の先輩と業務のことについて話をしていて、それが一旦区切りがついたので雑談をしていました。
先輩「そういえばかわむら君は結婚願望が無いんだっけ?」
俺「そうですねー。全然したいと思わないんですよねー。」
と、こんな感じの会話が始まりました。
1億2500万人のかわむらファンの皆さまならお分かりだと思いますが、僕はゲイでして、職場の人にカミングアウトはしていないのでノンケとして生きています。
入社後最初こそは「出会いがないんでー」とか「誰かいい人いないですかねー」なんてテキトーに会話に合わせていたのですが、そうするといい人を紹介しようとしてくるお節介な人が現れるので、今はもう「結婚願望の無いおひとり様LOVEなノンケ男性」として職場の人には話をしているのですが、定期的に「ほんとに結婚願望無いの?」的な謎すぎる確認をされるんですよね。
そもそも、僕がゲイじゃなかったとしても、僕の性格的に誰かと一緒に生活をするということはあまり得意じゃないので、おそらくノンケだったとしてもまだおひとり様でいたと思います。笑
別に結婚していることが当たり前ってわけでは無い世の中になりつつあるわけだから、この謎確認自体がめんどくせえって思うのですが、上記のように「結婚願望は無いです」と言うと続くワードが
先輩「あ、かわむら君はオトコが好きなんだもんね〜笑笑」
という先輩の中では軽いボケというか冗談を言っているつもりなんでしょうけど、言われた僕からすると心の中では「冗談じゃなくマジでそうなんだが(怒)」ってなるやつですね。
ただ、ノンケとして生きているので
僕「いやいや違いますよー。」
と会社に属する自分を守るために嘘をつくことで、ゲイとして生きている自分がめちゃくちゃ傷つくわけですよ。
別にこれまでも何度もこのくだりはありました。
だからもう慣れっこっちゃあ慣れっこなんですけど、それでも何回かに一回はしんどくなります。
ましてや何度も言うようにスーパーウルトラびっくら仰天超絶怒涛ミラクル仕事が忙しく、心に余裕がないのでそりゃもう簡単に傷つきますよね。
男はみんな女が好きっていうのが世の中の当たり前なので、目の前にそうじゃない人がいるなんて想像が出来ないんでしょう。
「いやいや違いますよ〜」でサラッと終われば良いものの、先輩は僕がゲイじゃないと信じているのか、はたまた、正直なところ先輩は勘がいい人だからゲイだって薄々気付いていて探っているのか、とにかく僕があーだこーだ否定しているのが面白いのか
先輩「え、じゃあA子さんと、B君とどっちと一緒に2人っきりで仕事したい?」
というこれまた謎質問が始まるわけですよ。
もうね、マジでしんどいって。
A子さんもB君も同じ職場の仲間ですから、そもそもどっちかを選ぶっていうのが嫌なんですけど、僕が仮にA子さんを選んだとしたら「A子さんにかわむら君が一緒に仕事したいって言ってたって伝えとくね笑笑」となって僕が女の子耐性の低い奥手ドスケベ人間みたいな方向に持っていくだろうし、B君を選んだとしたら「やっぱりオトコが好きじゃん!笑笑」ってなるに決まってるわけですよ。
こんなクソみたいな質問にはクソみたいなボケの一つや二つ言ってやろうかとも思うのですが、何をどう答えてもめんどくさくなるのは目に見えているので、
僕「2人とも良い人ですが、B君とはA子さんよりも一緒に仕事をする機会が多いので、強いて言うならB君でしょうか、、」
と淡々とマジレスをしてやりました。
あまりのマジレス具合に
先輩「いや、真面目か笑笑」
ってつっこまれました。
その後も
先輩「この前B君とC君と飲みに行ったんだけど、かわむら君のことを優しいから好きってB君が言ってたよ!ワンチャンあるんじゃない?笑笑」
などと、ナチュラルに誘われてない飲み会の話をされるのも地味に嫌でしたがそれ以上になんとしても僕のことをゲイキャラにしようとするような発言に僕はかなりゲンナリしてしまい、レスポンスもあからさまに手を抜いていたので、それが伝わったのか
先輩「あ、これってパワハラになりますー?笑笑」
と言って
先輩「そろそろ仕事戻ろうかー」
と解散になりました。
パワハラまがいのことをしてる人に限ってパワハラかどうか確認してきますからね。
こっちが立場的に否定できないことを良いように使ってね。
ざっくりこんなことがありましたって話です。
この先輩はめちゃくちゃ仕事ができる人で、僕のことだけじゃなく、チーム全体が今どういった状況かを常に見ていてくれて、適材適所最適なアドバイスをくれたり、時にはサッとヘルプに入ってくれたり、本当に「職場の先輩」として信頼できる人ではあります。
本来ならそれは僕が属する課長の仕事なんだろうけど、その課長がちょっと…な人なので、先輩がいてくれないと課が成り立たないくらいにはしごできな人です。
とはいえ、先ほどつらつらとお話しした一連の流れにもあるように、1人の「人間」としてそれはどうなんだろうって思うことがあります。
ここで問題提議として人を「イジる」ということについて、みなさんと一緒にとやかく言って考えるつもりは今回なく、ただただこんなことがあってちょっと嫌だったよって話で終わらせようと思いますが、きっと僕のnoteを読んでくれている人はどちらかというと、僕が今回言われたようなことを少なくとも人生で一度は経験があるのではないかと思うので、気持ちわかるよーって心の中で僕のことをヨシヨシしてくれると嬉しいです。笑
人はいつだって知らず知らずのうちに相手を傷つけてしまうことがあって、僕だってもしかしたら場を和ませようと言った一言だとかで誰かを傷つけたことがあるのかもしれません。
言われて嫌だったことや、されて嫌だったこと、やった側は忘れてる(というか気付いてない)かもしれませんが、やられた側はずっと心に深く刻み込まれて忘れることが出来ないことだってあります。
でも、悲しいことに何度もやられてきた側があるからこそ、今目の前にいる相手のことを、気持ちを、誰よりも丁寧に汲み取ろうとすることができるんじゃないかなって思います。
だから、僕は仕事ができる人間じゃないかもしれないけど、人として信頼してもらえるような先輩になりたいなって思います。
B君が僕のことを優しくて好きって言ってくれたってのが本当だとしたら、そんな理想の先輩に僕は少しなれているのかなって思いました。
というわけで今日はこんなことがあったよって話でした。
以上、ちょっとだけおセンチなかわむらでした。