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トランスジェンダリズム~ある小児科医の警告~
子どもが自分の身体や性別に違和感を抱くことは少なくないようです。長年、小児科医としてさまざまな子どもたちに関わってきたミシェル・クレテラ医師が、今医療現場で起きていることに警鐘を鳴らしています。トランスジェンダー関連動画としてご紹介します(Daily Signal の動画の一部、2:18からの和訳。動画へのリンクは文末)。
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医療現場で何が起きているか
「おめでとうございます! 男の子ですよ!」
「おめでとうございます! 女の子ですよ!」
20年近く小児科医として働いてきた私と患者の関係の多くは、このように始まりました。私たちの体は、私たちの性別がなんであるかを宣言するのです。
生物学的性別は、誰かに「割り当てられたもの」ではありません。性別は、受精の瞬間からDNAによって決められ、その情報は私たちの全ての細胞に刻まれています。
人間の性別は二つしかありません。正常なY遺伝子を持って男性として成長するか、Y遺伝子がなければ、女性に成長するかのどちらかです。男女の遺伝子の間には6,500もの違いがあります。ホルモン投与や手術はこの事実を変えることはできないし、変わらないのです。
「アイデンティティ」は生物学的なものではなく、心理学的なものです。アイデンティティは、思考や感情に関わるものです。思考や感情は生物学に縛られません。私たちの思考や感情は事実の場合もありますし、そうでない場合もあります。
例えば、もし私がある医師の事務所を訪れ「こんにちは! 私はマーガレット・サッチャーです」と言ったら、その医師は、私に「幻覚症状がある」と診断し、抗精神病薬を処方するでしょう。
しかし「私は男です」と言えば、その医師は「おめでとうございます! あなたはトランスジェンダーです」と言うでしょう。
もし私が「先生、私、自殺願望があるんです。私はほんとうは、健常者の体に閉じ込められている、足のない人間なのです。だから私の足を切除してください」と言ったら、私は「身体完全同一性障害(身体違和)」と診断されるでしょう。
しかし同じ医師に「私は男なんです。乳房切除手術の患者名簿に登録させてください」と言ったら、私の医師はきっとそうしてくれるでしょう。
<以下、動画投稿サイトに検閲された箇所>
誰もトランスジェンダーとして生まれてくる人はいません。もし、ジェンダー・アイデンティティが先天的に決まっていたとしたら、一卵性双生児が同じジェンダー・アイデンティティを有する確率は100%になるでしょう。しかし、そのような事実はありません。
アンディ(仮名)という小さい男の子の患者がいました。3歳から5歳の頃から、アンディは女の子と遊ぶことが多くなるようになり、典型的に女の子が好きなおもちゃで遊ぶようになりました。そしてアンディは、自分は女の子だ、と言い始めました。
私はアンディのご両親をセラピストに紹介しました。こうした症状は、親の精神病および児童虐待をきっかけとして始まることもあります。しかし多くの場合、子どもが家族関係においての出来事を勘違いし、それを内面化してしまうことから始まります。
あるセッションの途中で、アンディはおもちゃのトラックを手放し、バービー人形を握りしめました。そして、こう言いました。「ママ、パパ、ぼくが男の子の時は、ぼくを愛してくれないでしょ」。
セラピストの説明では、アンディが3歳の時、特別支援が必要な妹が産まれました。妹には、より多くの両親のケアと時間が必要でした。アンディはこの事実を「ママとパパは女の子が好きなんだ。もう一度愛してもらうためには、ぼくは女の子にならなくちゃいけない」と解釈してしまったのです。ファミリー・セラピーを続けることで、アンディの症状は改善しました。
これがもし今だったなら、アンディの親御さんは、違うことを伝えられたでしょう。「これが、アンディの本当の姿なんです。あなたがたはアンディの名前を変えて、みんながアンディを女の子として扱うようにしないといけません。そうしないと、アンディは自殺してしまいます」と。
アンディが思春期に入る頃には、専門家は第二次性徴遮断薬を投与し、アンディが女の子のふりをするのを助けてくれるでしょう。
「全然、気に病むことなんてないんですよ。第二次性徴遮断薬は、生物学的に正常な子どもたちに治験されてはいませんけど・・・遮断薬は、男性の前立腺がん治療や女性の婦人科系疾患を治療するために使われていますが・・・記憶障害も起きますが・・・。治験の必要性はありません。とにかく、今、彼の成長を止めないと彼は自殺してしまいますから」と。
でもこれは事実ではありません。自然な思春期を過ごす中で、本来の生物学的な性別を生きることができるように、きちんとした支援を受けられれば、性別違和を経験する子どもの大多数の症状は改善します。
しかし私たちは、第二次性徴遮断薬を投与することで、性別違和の子どもたちを科学的に「去勢(不妊化)」してしまいます。性ホルモンの投与により、多くの子どもたちが永久的に不妊になってしまうのです。
性ホルモンとは、エストロゲンとテストステロンのことです。これらは若い子どもたちの心臓病、脳卒中、糖尿病、がんのリスクを高めます。そして精神病のリスクも高めます――専門家が予防している、と主張している症状を。
追伸:もしある女の子が自分は男の子だと主張し、一年間毎日テストステロンを常用し、かつ16歳以上であれば、彼女は乳房切除手術を受けることが可能です。
米国小児科学会は、最近このような報告書を発表しました。「医師はティーン・エイジャーがタトゥーをする際の危険性について注意喚起するとよい。なぜならタトゥーは永久的なもので、傷が残る可能性もあるから」と。
しかし同学会は、16歳の女の子が乳房切除手術を受けることには110%賛同しているのです。保護者の承諾を得ていなくても、その女の子が自分は男性であると主張し続け、一年間テストステロンを常用していれば。
はっきり申し上げましょう。幼少期から、子どもたちに「あなたは、間違った身体に閉じ込められているかもしれない」という嘘を教えることは、子どもの自我の現実検討(「現実」と「空想」を区別して適応的な反応ができる能力)の発達を阻害します。もし子どもが、自分自身の体の現実性すら信じることができなければ、他に誰を、何を、信じればいいのでしょう?
学校におけるトランスジェンダー・イデオロギーの導入は、子どもへの心理的虐待です。それは科学的去勢、不妊手術、外科的切除手術につながります。
皆さん、これが「児童虐待」でないとすれば、他に何が児童虐待になるのでしょうか?
動画のリンク: