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愛と性【カトリック教会の教え】

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愛、性、身体、結婚に関するカトリック教会の教えをまとめました。
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#男と女

体と性について【カトリック教会の教え】

天使とちがい、”霊”と”体”をもつ存在として神に造られた「人間」。それなら、この”体”には何か意味があるのでしょうか?”性”には意味があるのでしょうか? カトリック教会の教えをまとめた『カトリック教会のカテキズム』のなかには、人間の体の意義が書かれています――「”神の似姿”の尊厳にあずかる」。 今回は『カテキズム』から、「肉体」「性別」「貞潔(心と体を清く保つこと)の徳」「倫理に反する手術」の箇所だけ選んでご紹介します。(※副題追記)。 *** 神にかたどって造られた

ジェンダー理論とカトリック教育

教育現場において、どのようにジェンダーの問題と向き合うのか?2019年に教皇庁教育省が発表した文書『教育におけるジェンダーの課題に関する対話の道に向かって』に、カトリック教育の指針が載っています。 「ジェンダー」の課題には、2つの側面があります。①性的流動性(「性」は男女の2つの性に限定されないとする考え方)を支持する「ジェンダー理論」と、②様々な文化における、男女の性別社会的役割を考察する「ジェンダー研究」です。 教育省の指針で主に扱われるのは、①の「ジェンダー理論」。