【使える!伝わる!英語でひと言!Vol. 2】
英語で伝えるのが難しいとか、苦手だからと敬遠している方がいたら、まずはそんな「思い込み」を解き放って頂きたい。意外と知っている単語だけでシンプルに伝えることができるものです。知らないのは「使い方」。仕事のなかで、プライベートで、さっと使えて伝わるひと言を紹介します。
★今日のひと言★
Would you please take my picture?
写真を撮って頂けますか?
最近はセルフィーが普及したからって、観光名所前で一人で写真撮って帰ってくるなんて、寂しいこと言わないで下さい。人に頼みたい時もあるでしょうし、頼めたらほっとしますよね。大勢の集合写真をお願いしたいなら、our picture「私たちの写真」です。お願い事はとかく気を使うもの。丁寧に言わないと、相手の機嫌を損ねてしまうことにもなりかねません。
前回vo.1では相手に許可を求める
May I ~?「~してもよろしいですか」
についお話しましたが、今回は相手に何かをしてもらう時のひと言、
Would you~?「~して頂けますか」です。
ここでは pleaseを入れる位置、それから前回も少し触れましたが、助動調willの過去形である wouldを使った丁寧な言い回しにこついてご説明します。
《Pleaseは文中でも文尾でも》
Pleaseは、命令文の文頭にくるとは限りません。文中(動詞の直前)でも、文尾でもいいのです。 Pleaseの意味はご存知の通り「どうぞ」とか「お願い」とか、副詞として使う場合は、日本語同様どこに入れても意味は変わりません。 Would you please~?「~して頂けますか」とセットにしておくと、覚えやすいでしょう。 Pleaseを文頭に置いた命令文に、さらに Would you をつけて、お伺いをする表現になると考えても良いですね。
但し、何かをお勧めするとき日本の方がよく使う「どうぞ」は、この pleaseー語では同様の意味を成しません。
席や部屋にご案内する時なら、
Have a seat, please.「おかけ下さい」
Please come in.「お入り下さい」
食べ物や飲み物を勧めるときなら、
Here you are.「さあどうぞ」
Please help yourself. 「自由にどうぞ」
Please, please! と連発すると、なんとなく言いたいことは雾囲気でわかりますが、「お願い、お願い!」と言ってるようにも聞こえてしまいます。
お酒を「どうぞ、どうぞ」と勧める文化がないということもありますが、そんな時は
Would you like (some more)?
(もう少し)どうですか。
とビール瓶を持って尋ねれば、相手に合わせた配慮が感じられますね。また pleaseには動詞として「喜ばせる・楽しませる」という意味もありますが、それは動詞として異なる使い方をするので、ここでは割愛します。以下、使えそうな例文を紹介します。
(1)詳しいことはメールで送って欲しいとき
Would you please e-mail me?
メールを送って頂けますか。
(2)頼みにくいんだけど、お願いしたい
Would you please do me a favor?
お願いしたいことがあるんですが。
(3)製品の仕様の確認をお願いしたい
Would you please confirm the specs?
仕様を確認して頂けますか。
以下は pleaseを文尾に置いた例です。再度申し上げますが、文中でも構いません。
(4)相手の言っていることが速過ぎて…
Would you speak a little more slowly, please?
もう少しゆっくり話して頂けますか。
(5)テーブルの向こうにあるものを取って欲しい
Would you pass me the salt, please?
塩を取って頂けますか。
《Will you~? ではなく、 Would you~? を使う理由》
助動詞 will の過去形である would を使うと丁寧な表現になります。謙譲語になると言っても良いでしよう。日本語にたとえるなら
Will you~?「~してくれますか?」に対して、 Would you~?「~して頂けたました?」
となり、相手のこれまでの歩調に合わせた問いかけになります
wilは名詞で「意思」という意味もあるように、これからの意思を表します。映画などでよく見るプロポズのシーン(男性がひざまづいて、指輪の箱をばかっと開けるあの場面です)では、
Will you marry me?
「 結婚してくれますか」
と言っています。これは相手の意思を問いかけていますが、ここでもし Would you~? で
は、なんだかお願いしているようで頼りなく聞こえてしまい、Yes, I will. 「はい、します」の返事が返ってきそうにありません。
Will you~? は、かなり押しの強い問いかけとも言えます。以下は、覚えておくと便利です。
(6)出かけるにあたり、人を誘うとき
Will you come with me?
一緒に来る?
(7)この仕事、やるのかやらないのか聞きたい
Will you do it or not?
やる?やらない?
by あきりんこ🍎
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