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あの頃の私とパニック障害 ①睡眠

「眠れる」が当たり前でなくなった日


眠りが変わったのは、パニック障害と診断される半年ほど前からだった。仕事のトラブル、親や彼氏との喧嘩があった日は特に眠れず、夜中に冷蔵庫の残り物をつまんだり、SNSをだらだら見たりして、余計に落ち込んだまま朝を迎えることが増えた。その頃から睡眠薬を服用することもあった。

パニック症状が出るようになってからは、さらに眠りが難しくなった。漠然とした不安や恐怖が頭の中をぐるぐると巡り、目を閉じてじっとしていることができない。睡眠薬を飲んで眠れたとしても、夜中に何度も目が覚め、動悸や不安感と戦う日々だった。眠っている間も体が緊張し、悪夢を見ては過呼吸になり、寝ぼけて意味不明なことを話したり、部屋の中で迷子になったり、とにかくおかしなことがよく起きた。

よかったこと

そんな中で、小さな工夫が少しずつ助けになった。特に良かったのは、オーディオブックを聴きながら眠ること。頭の中のぐるぐる思考をやわらげてくれて、心を落ち着けながらぼーっとできる時間を持てるようになった。聴覚過敏気味だった当時、耳からの情報をコントロールできるようになったことは大きな転換点だった。いろいろな人の人生や知識にも触れられる、一石二鳥の素晴らしい習慣。寝落ちして最後まで話を聞けないのが唯一の難点だけど…(笑)。

もうひとつはクッション。不安で落ち着かないとき、クッションを抱きしめると気分が安らいだ。体に触れる安心感が心をほぐしてくれた。当時唯一買い物に行けたお店、無印良品でお気に入りのクッションを色ち買いした。

睡眠薬は、量を増やしたり、種類を変えたりしながら、今の種類、量に落ち着いた。ある時から、睡眠薬を飲んでも、途中覚醒と翌日の体調不良が良くならず、体が続き疲れ切っていた。「薬変えてみます?」主治医の提案で睡眠薬を変えたところよく眠れたと感じることが増え、とても調子が良くなった。そこが私にとって回復のターニングポイントだった。薬に頼ること、量を増やすこと、新しい薬に変えることは不安もあると思うけど、実際、それでいろいろな問題が解決することもある。

まとめ

眠りの悩みは今も完全には解決していないけれど、「眠れない夜もある」と受け入れながら、自分なりに心を落ち着ける工夫を続けている。とにかく、睡眠は大切。

みなさんは睡眠のため、どんな工夫をしていますか?

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