KNIT 後編
こんにちは。
前回オススメニットをご紹介しましたが今回は後編を。
最近、日中は暑くて朝晩は冷えますね。
この時期はニットにストールくらいが丁度良く、ジャケットやライトなコートなど選択肢も増えて悩む事だと思います。
保温性と通気性を併せ持つ天然繊維のニットは身体にとって心地良く、天然繊維のみで構成しているphlannelの服は一度着てもらうとその良さを分かって貰えると思います。
今回はphlannelを中心にご紹介。
まずはこちら。
国内の老舗紡績屋さんで作ったニット。
ホワイトカシミヤと絹紡紬糸(シルクノイル)と呼ばれるエシカルな素材、ウールネップを紡毛する事で産まれました。
ネップも少し控えめな主張な為、紡毛だけど上品。
カシミヤが持つしなやかな風合い、軽さ、保温性にシルクの吸湿性を足したまるで皮膚の様な役割を持つ素材に。
それ故、素肌に着て欲しいニットに仕上がりました。
デザインは天幅広めでワイドシルエット。
なんともアンニュイな雰囲気です。
袖口と裾はリブを付けず、天竺編みで終わらせる事でロールしてクルクルした布帛で言うカットオフ風に。
星野源も似合いそうな何とも優しい感じに。
美味しい熱々のコーヒーとも合いそう。
次はこれ。
phlannelロングセラーのヤクニット。
今季はVネックです。
最近増えてきてますがヤクは羊ではなくウシ科の動物。
標高4000〜6000mの高原に生息するヤクは厳しく過酷な環境において発達した毛を持ちます。
寒さから身を守れるよう、やわらかで上質な内側の毛と外側の硬い毛とで覆われ、保温性や防水性に優れ、分厚くなっています。
その内側の毛だけを使用した風合いはカシミヤに匹敵すると言われており、ふわふわで柔らかい。
色は3色展開。
無染色のベージュ、ブラック×ブラウン、ブラック×ホワイト。
なんとこのヤク、染色すると毛が痩せてしまい風合いが死んでしまうみたいです。
この素朴な感じを楽しんでください。
今季はVネックとガンジーカーディガンの2型。
カーディガンは当たり前ですが脱ぎ着しやすくて良いですね。
BLOOMと言えばスラックス、革靴なイメージですが、ヤクスウェットにヤクカーデ、デニムとかでカジュアルな感じも◎
ヤクの締めくくりはこちらのニットブルゾン。
3ゲージの2本取りで編んだ片畦のニットはなんとも贅沢な重量感に。
ここまでずっしり編むと重く感じるかと思いますが、ヤクの軽さが本領発揮。
実は見た目程重く感じません。
このドライバーズの良さは3つあって、
1つ目は、コートなど、今年アウターを買ってしまった人でも買いやすいニットアウターという点。
2つ目は、ドライバーズニットと言えばマルタンマルジェラやアンデルセンアンデルセンのシェットランドウールを使った重くて硬いイメージですが、ヤク100なので軽くて優しい風合いな点。
最後は、価格です。
¥65,000
アウターでこれ。
衝動買い、して下さい。他にはこんなものまず無いかと。
色はブラウンとネイビー。
オーセンティックな色なので、飽きずに着れそうですね。
デザインはサドルショルダー、ダブルジップ、本革のエルボーパッチが付いています。
シルエットはオーバーサイズですが、裾とリブがしっかりと締まっているのでシルエットで遊べます。
首元までジップを上げて来ても良いし、下だけ開けても良いし、全開で着るのもよし。
今季一押し。
次はNICENESSのBANTON
攻めてます。
超ショートでワイドシルエットなフェアアイル柄のセーター。
女性は着用可能ですが、男性は着れません。笑
着るとこうなります。
笑。
巻いて使ってください。
これは、新しいマフラーです。
でもこの一見ふざけた様に見えるアイテムですがなんとカシミヤ100
しかもカラーネップです。
ショート丈(気分)×カシミヤ100(気分)×マフラー×フェアアイル(気分)×カラーネップ(気分)という驚異的な詰め込みアイテムです。
デザイナーの郷さん、天才なんですね…
もう既存の服に飽きた方、是非これを。
次はcomoliのタートルネック。
ジャージー(カットソー)です。
もうウールとは思えないカシミヤ並みの肌触りです。タートルは個人的にあまり着ないのですがこれなら。欲しくなりました。
フワッフワの着心地で包まれます。
伸びるのでリブは使わず共布で付けられた首パーツ、これが良い。
良い感じにクシャッとなって脱力感。
良い素材感の脱力したこなれ感は心地良いです。
中性洗剤で洗濯機洗いをすると縮むみたいなので、手洗いか手洗いモード、エマールなどの中性洗剤で手入れして下さい。
これにシャツを羽織って、ジャケットとか良いですね。首からちらっとcomoli。
caseycaseyのHIGHNECK JUMPER
ケイシーの定番ニットです。
イギリス人デザイナー “Gareth Casey” が手掛ける、一点一点丁寧に手間をかけられた、大量生産では味わう事のできない服が多く、時代を超えていける服が多いです。
これは、毛羽の少ないメリノウール100で仕立てられたこのニット。
身頃は縦編みでたっぷりと糸を使って高密度な超ヘビー級のローゲージニット。なんとハンドで編まれてます。
とにかく重いです。
3kgは有りそうなこのニット、3世代くらいは軽く受け継げそう。
リバースウィーブの考え方と同じで縦編みなんでしょうか。
Tukirのコットンヤクカーデ
Tukir(トキ)はcristaseyaの元デザイナー、瀬谷慶子さんと老舗国内生地屋の"タッカ"が協業したホームガーメントウェアのブランド。
経年変化の美しさを求め、古くなる事ニットことに自信を持てる服、年を経ることが楽しめる服をコンセプトに、上質な原料を天然の草木で染めた服を展開されています。
僕は瀬谷さんの考え方、デザインが好きなので結構、毎シーズン買っています。
こちらは無染色のヤクと、ピスタチオカラーの最高級ペルーピマコットンを交編したオリジナル素材。ホームガーメントらしい優しい色合いに。
何年も着ていくと毛羽立って、チラチラしたメランジの境目が分からなくなってきて綺麗なグリーンになりそうですね。
手編みでたっぷりと糸を使っているので重量感が有ります。
こんな優しいニットで暖炉の前で読書したいですね。
長々と読んでもらってありがとうございます。
偏っていますが、オススメニット、いかがでしたでしょうか。
一部リンクから変えるので検索してみて下さい。
インスタとWEARも是非に。
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