見出し画像

片付けの実践法③できない理由~やる気がでない

今はまだやる気になれない、やる気になってから始めよう・・・。
ご注意ください。実はこれ、大きな罠なんです。

とある塾のCMで有名になりましたよね。「やる気スイッチ」
あれを見て、「どこにあるの⁈」「自分にもほしい」「子供のスイッチを押したい!」と思った方は数知れず。

かくいう私も、子どもが思春期の頃、そのスイッチは押せずじまいでした。
やる気なんて本人のもので、いくら親と言えどもそのスイッチは探せません。それが理解できたのは、ずいぶん後のことでした。

やる気、難しいですよね。よく、「あの人はやる気がある」とか「なんでそんなにやる気がないの⁈」という言葉を耳にします。
私は特に反応が薄く、何でも遅い方なので、周囲の方にはやる気がないように見えてしまうことでしょう。

でも、思い起こすと、最初は気が乗らないことでも、だんだんと夢中になり、きちんとやり遂げている事が大半ではないですか?
例えば日々の家事。掃除、洗濯、料理など、やる気が出るまでやらなければ、途端に家事は滞ってしまうでしょう。
タスクとしてこなす。淡々とこなす。いつの間にか夢中になる。その繰り返しなのです。
料理などはちょっと気分が乗り出すと、少し頑張って新しいレシピに挑戦することもあります。その時は「やる気スイッチ」オンの状態です。
また、仕事にも当てはまります。「やる気が出なければ仕事をしない」という人はほとんどいないのではないでしょうか。
日常として仕事に行く。仕事をする。その中でスイッチがオンになる。

私が一番実感するのは、庭の草取りです。
今の時期は暑く虫もいるので、やる気が出るどころか嫌々渋々取り掛かります。でもなぜか途中で夢中になり、草を取ることだけに集中していきます。終わった後は汗だくなのに、何とも言えない気持ちよさがあります。
きっと草を取っているうちに、私の中のスイッチが入ったのでしょう。

脳科学の研究によると、私たちは、行動を起こすことによってやる気が出るようになっているそうです。つまり、「行動あるのみ」なんですね。

ゴミを探し出すことも、引き出しひとつを片付けることも、気乗りがしないかもしれません。
でも、最初の方に立ち返ってください。
なぜ片付けたいと思うのか。
今の状況より、少しだけいい将来があるからです。家事や草取りも同じこと。
それを思うと、取り掛かりのハードルも低くなりませんか?
「片付けようかな、どうしようかな、やる気が出ないしな・・・」と考える時間に一つゴミを捨てることから始めてみてください。
今日の片付けはこれで完了!でいいのです。

タスクとして片付ける。そう考えれば、気分に左右されることも少なくなるでしょう。


いいなと思ったら応援しよう!