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『BRAIN DRIVEN パフォーマンスが高まる脳の状態とは』

この本では、日常でパフォーマンスを高めるための方法を3つの方向から説明している。

①モチベーション
一般的に使うモチベーションとは「脳の高次機能または学習に関わる行動を直接的に誘引する、体内及び脳内の変化を認識した状態」である。モチベーションをアップさせるには脳内でドーパミンが作られる状態に持っていく。例えば、空腹によるドーパミン誘導を「勉強」に「意識的に」持っていくことで、学習に対するパフォーマンスが高まる。
自分の意思とは関係なく、脳が報酬的なものを欲したり(例えば大好きなコーヒーを目の前にあるのに飲まないとか)我慢するのを、そのことに意識を向けることであと少しだけ、あと10分だけ頑張ろうと集中できたりする。
これを繰り返すことで、自分でモチベーションのコントロールも可能になる。(自分独自のトリガースイッチを作って→実行を習慣化する)

しかし、この時お金はモチベータとして考えない。短期的には使えるが、長いと報酬に慣れてしまう危険性がある。

新しい試みが失敗したとしても落ち込む必要はない。失敗に気付けたこと、自分が成長出来た出来事だと、感情の置き換えをする。

「無知」を不安に思わず、成長できる!!と考えよう。ここでゴールをしっかり定め直し、意識しよう。

ドーパミンが出たらチャンス!WANTとSEEKに加えて「TRY」の情動も生まれてくる。そうなったら困難なタスクに挑戦しよう。

モチベーションが高まっている状態=ドーパミンが高まっている状態

ドーパミンは記憶定着効果を高め、学習効果を高める。
学ぶことそのものでなくても、教える人や、場の雰囲気など、心躍る状態を探して学習をすると良い。
「楽しむ」ことが大切。良い感情などに意識的に目を向けるトレーニングをしよう。EX.今日は良い天気でウキウキするな〜など。
日頃から自己の感覚や感情に目を向け、行動や意思決定の際にどのような感覚があったか、感じたかを認識し、その結果どうなったかを把握しておこう。直感も大切

意識的に良いところを見ていくのは、重要なトレーニング。「出来た部分」、「もっとよくなる点」をエピソードと感情と合わせて脳に学習させる。自分が生きている時間に、幸せの時間を増やそう!

あらゆる「快」の感情を予想したり妄想したりしてドーパミンを出そう。

時には自分を追い込み、辛さを受け入れよう。その後には、大きな喜びを得られる可能性がある。

②ストレス
失敗やストレスを、ポジティブな記憶と紐付けて成長に昇華させることで強くなれる。結果だけでなく、プロセスにも意味と価値があるという考え方でモチベーションにつなげる。

多くの感動のストーリーは、途中ストレスを感じさせた状態からポジティブな感情に展開することで、より多くの感情を発露させる方向に導いている。

ストレスは脳からの「ラブレター」
体の中の異変にちゃんと気付くことが大切。

人に過分に期待するとストレスになる。あまり期待しすぎない。
でも相手にはそうは伝えず、相手のモチベーションは下げないように気をつけよう。

固定概念に縛られすぎない。
物事を俯瞰でみて、多様なあり方を受容できるようにしよう。

悩みがあったとしても、例えて言うならば「あなたの悩みはホワイトボードの黒ペンの一点」にすぎない。悩む価値もないと気付くかもしれない。
自分のストレスを客観視ししてみよう。

新しいことを学ぶとき、なかなか頭に入らずもやもやとした感覚がある場合がある。これは学習している証拠である。もやもやも成長の証である。

笑いは我々を強くする。笑いによってストレスと付き合いやすくなる

好きなことを楽しみ、ドーパミンを放出した状態=集中することでストレスを感じにくくなる。

③クリエイティビティ
周りの評価に関わらず、自分にとって新しいものを生み出そう。

過度なストレスを感じない環境にしよう。

クリエイティビティは右脳とよく言うが、実際には右脳も左脳も前も後ろも使われている。
また、外的情報の処理だけでなく、自分の体の状態やイマジネーションを膨らませるなど、内的情報を探りながらクリエイティブなものが生まれたりする。

物事の違和感に目を向けよう。その違和感について考えたり、言語化することで、創造や新しい発想の起点になることがある。
「なんとなく」な違和感は宝箱である。

自分の中から出てくる感情、感覚に焦点を当ててみる。
「当然〜」な考えを崩してみよう。
不確かなものを楽しむことで、快感情を脳が覚えていく。

新しいものは、自分の体で使ったり、動かしたりしているイメージをすることで想像力がさらに生まれる。


この本で一番大切なのは、自分のやりたいことを素直に楽しみながらやることが、一番集中でき、高いパフォーマスを生み出すのだということだと思う。
脳の仕組みを少しでも理解して、人生を楽しく、人のためにもなるように生きていけたら良いのではないだろうか。

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