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うつ病の治療

 うつ病の治療は、投薬やカウンセリングがありますが、それだけではありません。またセルフケアをすることで、再発を防止し、慢性化や悪化を防ぐことにもなります。

 ここでは、オイラが経験したことから、一般的な治療と、自分でできるセルフケアをご紹介します。


うつ病の治療

うつ病などの精神疾患の治療は主に以下の治療が必要になります。

  • 薬物療法

  • 休養

  • 環境を整える

  • 精神療法(カウンセリング)等

 上記のうち、投薬による薬物療法と休養が主軸となり、環境を整えたりカウンセリングを利用し、徐々に良くなっていくイメージです。

それでは一つ一つ見ていきましょう。

薬物による治療

 精神科や心療内科でうつ病などの精神疾患を診断されると、症状に合わせて医師が処方箋を出してくれます。うつ病で処方される薬は「抗うつ薬」と呼ばれるものが主ですが、症状によっては「抗不安薬」、「睡眠導入薬」なども処方される場合があります。

 抗うつ薬などの薬を毛嫌いする人もいますが、医師の指示に従って服薬することで、着実に良くなっていきますので自己判断で断薬しないようにしましょう。

1.医師の指示に従う

 当たり前ですが、医師の指示に従って、正しく服用しましょう。精神疾患の薬は、すぐに効くわけではなく、段々と効いてくるようです。治りが遅いからと言って、自己判断で多く飲んだり、断薬はNGです。

2.規則正しく飲みましょう

 こちらも当たり前ですが、飲んだり飲まなかったりを繰り返すと、薬の濃度が保てなくなります。医師に指示された通りに規則正しく飲みましょう。

3.自己判断はやめましょう

 うつ病の薬は効き目が出るまで長くかかります。また、うつ病は治るまでに時間がかかる病気です。気長に飲み続け、間違っても自己判断で断薬や、多く飲むのはやめましょう。

4.副作用について

 吐き気、おう吐、下痢などの消化器系の副作用があるようです。また薬によっては眠気が強く出てしまうものもあります。オイラの飲んでいる薬も眠気が強くなったり、かえって倦怠感が強かったりするものもありました。
 その場合は医師に相談してみましょう。副作用が少ない薬が他にあるかもしれません。医師はそういう相談は嫌がりませんので、気軽に聞いてみましょう。

休養

 日本人は休養が下手と言われます。それは今までの休み方が体を休めるのが主な目的となっていて、それ以外の休む目的は無いとでもいうような休み方が一般的だったからです。

 うつ病は脳病とも呼ばれる病気です。脳をやすめ、心を休めてリラックスする方法で休みましょう。
 脳を休める方法で参考になる書籍があります。要約した記事を投稿しますので、もしよろしければフォローしてください。

 また急性期の休養はとにかく動けません。脳がエネルギー不足になっていて、身体を動かすこと自体が負担になるからです。とにかく横になって、何も考えないようにしましょう。症状がひどい場合はいくら寝てもね足りないぐらい眠れます。オイラの場合は、夜もしっかり寝たにもかかわらず、昼寝もしないと足りないぐらいでした。

 とにかく休めるだけ休みましょう。その際、罪の意識に苛まれるかもしれませんが、あまり考えないようにしましょう。今は休むことに専念するのが療養になります。

 オススメはマインドフルネスです。今ここに意識を集中することで、余計なことを考えなくて済みます。最初はうまくいかなくても、続けることでうまくいき始めますので、やってみてください。

取り巻く環境を整える

 うつ病になった場合、それまでのパフォーマンスを発揮するには時間がかかります。また、うつ病の原因がもともとの職場にある可能性もあります。
可能であれば異動や残業の短縮等を申し出てみましょう。

 また家庭でも、家事は分担してもらう等、調整できる限り調整してみましょう。

 家族が原因でうつになった場合、なかなか理解してないこともあるかもしれません。例えば配偶者とのコミュニケーションが主な原因だった場合、一旦距離を取るなどをしましょう。

 ただし、ここでは大きな決断(離婚)等はしない方が良いでしょう。病気のせいで、判断力が鈍っていて後々後悔する場合が多いようです。

精神療法(カウンセリング)等

 場合によっては医師からカウンセリングを勧められることもあります。カウンセリングは基本的には保険適用にはなりませんが、条件を満たせば保険適用でカウンセリングが受けられます。医師から勧められたのであれば、保険は適用されると思いますが、きちんと確認してみましょう。

 うつ病などの気分障害と診断され、医師および看護師による認知行動療法・精神分析療法が実施されるカウンセリングは保険適用となるようです。

参考:第 8部 精神科専門療法 通則 3ページ目以降  
   令和6年度診療報酬改定の概要【重点分野Ⅱ(認知症、精神医療、難病患者に対する医療)】 7ページ以降

 カウンセリングを受けられるのならば、臨床心理士などの国家資格を持った方のカウンセリングのほうが良いと思います。

 国家資格ではなくても他の資格を取得したカウンセラーが、カウンセリングをしているところもありますが、恐らく保険適用外となると思います。

 保険適用外のカウンセリングは当然ながら医療費控除の対象外にもなりますので注意しましょう。

セルフケア

セルフケアについては、別記事にまとめています。


まとめ

 うつ病などの精神疾患の治療は、薬と脳の休息が柱となり、取り巻く環境を整えたり、カウンセリングなどを利用することで、徐々に良くなっていきます。即効性がある薬は無いため、なかなか治っていないようにも思えてきますが、自覚がないほど悪化したのと同じように、自覚がないほど少しずつ良くなっていくことを理解しましょう。

 また、セルフケアも重要です。日々のストレスをなるべくためないように心がけ、再発をしないことも重要です。日々のケアで少しでも病気を暴れさせないようにして、上手に付き合っていきましょう。

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