「青 ......。 」 チムニーと女の子 . 45 青い日
青の一部
水色モヘア ふわふわのセーター
勿忘草 の 花の色
顔を上げて
あなたのメッセージを 読み返す
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「 チムニーと女の子 . 45 青い日 」
2021/2/07 20:00
....
青い日 .... その青 って どんな青色なのかしら....?
こんな淡い水色? と、自分のモヘアのセーターを 引っ張ってみる女の子。
だって、水色も 青色たちの 一部なのだから......。
……
カツ カツ .... カツ カツ ...... 。
おじいさんが そわそわと 落ち着かない。
無骨な無垢の床の上を 行ったり来たり、
中二階の テラスの床の上に 足音が、
ブーツの足音が 響いて...。
「 もうっ、ニャンだか 足音がうるさくって 眠れやしNyaいNya……。 」
「 おじいさんったら どうしたのNya? 」
そわそわ .... そわそわ ....
落ち着かない おじいさんの靴の音...
濃い茶色の 革のブーツが 響いて 猫のショコラは 不機嫌に目を覚ます。
荒い無骨な無垢の板
テラスに置かれた 樫の木の長椅子の前を行ったり来たり。
それに合わせて猫のショコラの目線もいそがしい....。
長椅子の上 一匹の丸くなった猫のアンモナイト
目の前を 革のロングブーツが.... また...
( ふふふっ… )
ママンが 突然 声に出して 笑い出しました。
右手に握った濃い藍色のマグカップのハンドル
茶葉の香り、ベルガモットの香りが
豊かに
広がりながら....
( おじいさんね...
あの日を思い出しているのねっ。きっと。)
こんなに大雪になるなんて...しまったっ!!
もっと、早く仕事を 切り上げれば良かった……。
フロントガラスの向こう側
内側がボアの暖かいグローヴ
キャメル色より濃いその色は 年月とともに 色を濃くして…
赤いテールランプがずらりと並んで動かない。
ガラス越しのワイパーだけは 右に左にと 忙しそう...。
雨粒が いつの間にか 白く 纏まった 冬の夕暮れ ......。
「 えいっ! 間に合わなかったら どうするんだいっ!! 」
ハンドルから 手を離した革のグローヴ
被っていたチェックのハンチングを 脱いで助手席に置いたり、
しばらくして、また頭の上に乗せて被り直したりと...。
ワイパーに負けじと 忙しない。
白い薄布のカーテンを そっと 開けると 窓の向こう側は
一面 真っ白な 雪の世界に。
( いつの間にか 雪が 降っていたのね。)
そうよ、ずっと あなた 眠っていたから....
「 じゃあ、私 ちょっと お花の水を 替えてくるから……。 」
「 すぐに 戻るわね。」
そういって 透明なガラスの花瓶を ベッドサイドのテーブルから 持ち上げて
部屋から 出て行くと 、ドアの裏側で そっと 胸をなで下ろす。
キュッ... と
蛇口を 閉めて お花を再び 透明な ガラス器の中へ そっと 浸して、
廊下へ出ると 長椅子には ハンチングを被った老紳士が一人。
( 良かった.... 無事で良かった ......。 )
お日様の光を 浴びるだけで
こんなに しあわせな 気持ちに なるのね。
ただ ただ、 日だまりに 包まれて
光に 見守られて
満たされるのね。
「 君の目、今日はなんだか また、いつもと違うね。」
「 新月の後、 まるで 一本の縦の糸みたいだ。 」
( えっ? 何それ?! フフッ )
目が覚めると
カーテンの向こう側から 朝が来たのを確認して
ゆっくりと 起き上がり ベッドサイドの ランプの横
早く 砂時計を ひっくり返して……。
カーテンを 横に 滑らせたら
窓の向こう側へ
赤いタータンチェックのブランケットを 体に 巻き付けて
ひんやりした 気に
顔をあげて 空を見上げ
青と この世界の 創造主
青 の 世界
今日もまた
祈りを……捧げる。
瞼を とじて
光を 感じ
呼吸 を 確認して……。
愛と平和は つづいていく……。
陽だまりの中
猫が のどを鳴らし
私たちは 口角を上げる
しばらくして
風が 吹いたなら
暗がりを 作り
「 雨だれのしずく 」
熱すぎた 気を 追いはらい
地と 作物 生物 人々 を 潤しはじめる
時代は 変容の時を 向かえ
時 の 間
心を 澄まし
真なる
御言葉 を
変容の時
心 静かに
2021 2月7日 20:00 制作のものを編集