京都旅行 2023.2 妙満寺~弾正町
2月の京都旅行記の続きです。
この旅の最終日になります。
■六角堂
この日、まず向かったのは六角堂。
聖徳太子がこの地を訪れたとき、霊告によって六角形のお堂を建て護持仏を安置したのがお寺の起こりだそうです。正式名称は「紫雲山頂法寺」です。
いけばな発祥の地としても知られており、ここのご住職は代々池坊の家元が務めています。
「へそ石」がありました。ここが、京都の真ん中と言われているそうです。
昨日訪問した真如堂や下鴨神社と同じく、森見登美彦氏の著書に登場する場所です。
実は所用があってこの辺りに来たのですが、森見氏縁の場所とあれば寄るしかありません。
同じ理由で、六角通りも散歩してみました。
姉三六角蛸錦~の六角です。
京都の碁盤目状の街を覚えるには、縦横の通りの名前を覚えるとよいと聞きますので、どうにか覚えたいのですが、なかなか……
丸 竹 夷 二 押 御池
姉 三 六角 蛸 錦
四 綾 仏 高 松 万 五条
雪駄ちゃらちゃら魚の棚
横はここまで覚えられたのですが、縦はまだまだ……
■妙満寺「雪の庭」
六角堂からは、地下鉄とバスを使って、妙満寺に向かいました。
柏井壽氏の著書「おひとりからのしずかな京都」により、京都に雪月花の庭と呼ばれる庭園があることを知りました。
今回はその三つの庭園を巡ろうと思い、まず訪問したのがここ妙満寺というわけです。
このお寺は顕本法華宗の総本山です。
境内にはインド・ブッダガヤの大塔を模した高さ20㍍の仏舎利塔が建っています。
比叡山がよく見えました。
僅かですが冠雪していました。
「雪の庭」で、のんびりさせてもらいました。
ここも少しだけ雪が残っていました。
■北野天満宮「花の庭」
妙満寺を後にして叡山電鉄で出町柳駅へ移動。そこでタクシーに乗り換えて北野天満宮に向かいました。
雪月花の庭のうち「花の庭」がここ北野天満宮にあるのです。
妙満寺のお庭もそうなのですが、作庭当時の庭がそのまま残っているものではありません。
また残念なことに当時の資料も残っていないのだそうです。
とは言え、ここの花と言えば、梅の花。
春には約1500本の梅が咲く梅の名所。
運良く、満開の時期に訪問することができました。
先日、関西に住む学生時代の先輩に会ったのですが、京都の紅葉で一番印象に残っているのは、ここ北野天満宮のライトアップされた紅葉なんだそうです。
それを聞いて以来、梅の時期だけではなく、紅葉の時期にも訪れたい場所になりました。
■弾正町
そして、この日の最後の目的地となった弾正町に徒歩で向かいました。
この町は私の曽祖父が住んでいた町です。
清明神社にほど近いところにあります。
かねてより先祖に京都出身者がいるとは聞いていたのですが、1月に実家に帰省した際、父方の曽祖父がこの町に住んでいたと聞きました。
「これは何かの縁。行くしかない」
その話を聞いてから約2ヶ月後、念願叶い、訪問したというわけです。
ガイドブックに掲載される観光地ではないようですが、かつてご先祖様たちが、喜び、怒り、時には哀しみながらこの辺りを歩いていたのかと思うと、えもいわれぬ気持ちになりました。
狭い町内を行ったり来たりしたので、不審者と勘繰られたかもしれません (笑)。
ここに住んでいた遠戚はもうこの町には住んでいないようです。両親がここを訪れて住んでいる方に話を聞いたり、墓地を探したりしたものの辿り着けなかったそうです。
■本日の後記
できればこの2月の旅で「雪月花の庭」コンプリートするつもりだったのですが、予定通り回れず、清水寺成就院「月の庭」を残してしまいました。あらためて訪問しようと思います。
また、京都に私のルーツがあることを知り、そこを訪問することができた旅になりました。
今日はここまでです。
ここまでお読みいただきありがとうございます。