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『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』

1,158字

辻仁成のエッセイ。
前も一度読もうとして、他の読みたい本と重なって
一度返却した。やっぱり読みたくなった。

辻仁成がシングルになった時、
息子さんは小学5年生(日本でいえば)、
10歳だったらしい。

これから子育てを卒業するまでの数年間をイメージしてみたくてリトライ。

赤ちゃんの頃は、我が子がどんな子に育つのか想像つかなくて、
小学生の子とか見てもさっぱり我が子の小学生姿はイメージできなかった。

でも、どんな子なのか、
性格とか、好きなこととか
多少わかりかけてきたのもある。

「つ」で終わる9つまでは神さまの子、というけど、
10歳、11歳になった今、
新たな指針が必要かも、と感じていた。

赤ちゃんから9つまでは、みな神の子でいいとして、
人の子としてこれからどう育てていけばいいのか。

辻さんの本を読んだら、意外と安心した。
うん、大して変わらない。

主な変更点としては、
うざがられる。
返事が返ってこない。

美味しい手料理を作ってあげること、
基本的には放っておいてよくて、
向こうが話したい気分の時に聞いてあげること。

お金の教育に関しては、
辻家はかなりシビアで、
息子が自立するように、
お小遣いの設定は低め。

必要なものがあるときは
辻さんにプレゼンして、納得させればいいらしい。

パリの厳しい物価を肌できちんと感じて、
1人で生きていけるように、と。

息子さんと辻さんとは45歳の年齢差があるから、
16歳(執筆当時)の息子さんと61歳(執筆当時)の辻さんは同じものを食べるのがキツイ、とか笑

辻さんは食材にこだわっていらしたので、
息子さんは普段ソースや塩胡椒も使わない、
サラダはたまにオリーブオイルをかけるけど、
生でいく、とか。やっぱりちゃんとゴハンを食べさせるのは大切だなー、と思う。

私も、高校生の頃、
頭の中は、友だちのこと、遊びのこと、
勉強のこと、コンパのこと⁉️などなど。
親のことなんてこれっぽっちも考えてなかったけど笑

高校に通っている間、
親が毎日持たせてくれたお弁当のことは
心に残っている。
県立に落ちて、都内の私立まで通ってた私は
朝が早くて、毎朝寝ながら通っていた。
まだ6時台に家を出るのに、親は5時台に起きて
毎朝弁当を持たせてくれた。

うちの弁当は豪華なおかずが何も入ってないな、
なんて、他の子の弁当と比べたりして。

親が都の公務員の子が持ってくるお弁当が
いつも豪華で、しかもその子はすぐに残すので、
残すの?と聞いたら
○○まだいけるなら食べて、親に悪いから、と。

その子んちの弁当をいつも食べてた私💦
なんてやつだー。
その子んちには、いつも紀州の大きな梅干が入っていて、
この美味さに仰天した。
あと、鮭がめちゃ美味しかった。
こんな梅干、うちでは見たことない💦
こんな美味しい鮭、うちでは食べたことない💦

大体の子は弁当なんだけど、
出入りのパン屋さんで買う子もいた。

でも、やっぱり豪華なおかずはなくても弁当が最高。
(人ん家の豪華な弁当食べてたけど笑)
料理は自分のためにも、愛情を注ぐ相手のためにも、がんばっておいて損はないのかも。
手作りゴハンの味は心に残る。
大切な思い出になる。

と、この本を読んで改めて思った。


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