ダンジョン飯 3巻 【ネタバレありマンガ感想文】 ウンディーネの繋ぐ縁
★★★★★
Amazonでレビューしたものです
0.RPGの世界のダンジョンで魔物を喰らうーこれまでのあらすじ
ドラクエのようなRPGの世界。
その世界の小さな島の地下に、過去の黄金の王国が狂乱の魔術師によって封じ込められていた。かつての王が魔術師の退治による解放を望み、解放者に全てを譲ると言い残して消え、争奪戦が始まった。しかしその王国のある地下の迷宮=ダンジョンは、人を襲う魔物が闊歩し、死者は魔法によって蘇ることができた。
主人公ライオス一行は、彼の妹ファリンが地下で竜に食われた状態で地上に脱出した。妹を助けるため再び急ぎダンジョンに潜り、迷宮内で魔物を退治して食べながら進むことに。ダンジョンで魔物を食べてきたセンシを仲間にし、妹を助ける旅が始まった。魔物を食べながら。
1.ダンジョンの温かさと恐ろしさ
この巻では、ダンジョンについて語られていきます。
①想い出のダンジョン
ライオスとその妹のファリンは、トールマンと言われる我々人間と同じ種族なんだそうです。魔法を使うマルシルはエルフのようです。
ライオスが寄生虫にやられてぐったりしている間、マルシルはファリンとの出会いについて語ります。
魔法学校で一緒になったマルシルとファリン。
マルシルは学校はじまって以来の才女だったという、、まあ本人の言っていることですからねえ。
一方、ファリンは落ちこぼれ。
しかし、ファリンはサボりながら自然のダンジョンに入り込んで、学校では教わらないことを学んでいました。(この世界では、魔力が溜まることによってあちこちにダンジョンが自然に発生しているのだそうです。)
マルシルは、自分が勉強不足だと知り、彼女と友達になりました。
ファリンはコウモリやスライムたちにも暖かい眼差しを注ぎます。
彼女にとってダンジョンはサボり場所であり、安らぎの場所だったのでしょう。
②ナマリとタンス夫妻
その後、タンス夫妻の一行が登場。
ライオスたちは、前の仲間だったナマリと再開します。
ファリンが竜に呑み込まれてパーティが全員迷宮から脱出した時、2人の仲間がパーティから抜けました。
そのうちの1人がナマリで、センシと同じドワーフのようです。
背が低くてがっしりしているけどとっても力持ち。
そんなナマリの新しい雇い主・タンスさんと奥さんはノームなんだそうです。
エルフとノームはイマイチ違いがわからないですが、小さくて耳が丸い方がノームでいいのかしら。
私はタンス夫妻が結構お気に入りのキャラです。
短気で威張りがちで素直でないけど、優しいところもあるタンスさん。とにかく優しそうな奥さん。
どうみても自分の子供ではないトールマンのキキを心配している様子も微笑ましいです。
タンスさんはなかなかの魔力の持ち主なようで、死んだナマリをあっさり生き返らせ、テンタクルスに刺されたキキとライオスたちに、ウンディーネに貫かれていたマルシルも直してくれました。
蘇生術が好きではないというセンシ。タンスさんは言います。
おぞましきは、ダンジョンというよりも、このダンジョンにそういう呪いがかけられているということなのでしょうね。マルシルとファリンの出会ったダンジョンとこのダンジョンは違うものののようです。
マルシルの怪我を治してもらうため、タンス夫妻に協力するライオスとセンシ。
料理道具には熱心だが武器に興味のないセンシと違って、ナマリは武器の扱いに長けています。
「いや 武器の扱いに関しては誰よりも信頼してるよ」
と現在進行形で言い、センシとナマリを信じて実行するライオス。
そしてライオスの言葉と行動を信じ、無言で武器を鉛に手渡すセンシ。
(一番厄介な仕事ふりやがって)とそれに答えるナマリ。
みんなすごく格好良かったです。
その後のナマリとセンシのパワフルドワーフコンビもみものでした。
ナマリは熱い女ですね。
なんだかんだとナマリに元さやに戻るようにすすめてくれるタンスさんも根はいい人だなと思います。そういうタンスさんに仲間にしてほしいといい、ライオスたちとは笑顔で別れるナマリ。
いい回でしたね。
3.チルチャックがんばる
ウンディーネの次は、階段で大カエルとのバトル。
戦いにはあまり役に立たないという、小柄なハーフフットのチルチャックが文字通り体を張った働きを見せます。
がんばったねーチルチャック。。
でも、料理している間に採寸して切って縫ってカエル服はできないと思う。。どんな早技ですかい。
今までの魔物の中なら、カエルなら食べてもいいような気がしないでもないです。
そして、ついにファリンを飲み込んだ炎竜のいる地下5階に到着!
これからが本番です。
がんばれ、みんなー!
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