3月のライオン 12巻 【ネタバレあり読書感想文】 愛の形はいろいろ
★★★★☆
Amazonでレビューしたものです。
17巻を読んで読み直しました。
前巻までの捨男とのヒリヒリする重い展開が終わり、一息つける巻になってます。
1.櫻子さんの深い愛
藤本雷堂棋竜に招待され、鹿児島指宿にやってきた桐山くんと三姉妹。
捨男のカタが一応つき、プールに砂風呂にみんなでのんびり楽しんで過ごします。
角番の雷堂は、妻子がいるのにキャバ嬢に夢中の上、あかりさんにまで。。。
そりゃ負けるよ!
その間土橋は研究してんだからさあ!
バカな男だねえ。。。
そんなバカな上にタイトルも失った、キャバ嬢に骨抜きのダメダメ夫に、愛しているからわかれない、といいはなつ妻の櫻子さん。
格好いいなあ、おい。
なんで雷堂さんと結婚したんですかねえ、この方。
結構いいとこのお嬢だったっぽいのに。
そのやりとりをこっそり見ていた、あかりひなた姉妹。
彼女たちの母は、最期まで帰らない元夫を思い続けました。
捨男は死に目にも葬儀にも顔を見せなかったようです。
元夫との写真を自分の棺に入れてと頼み、祖母とあかりが捨てています。
同じ様なケース。
なのに違う結果。
100組の夫婦がいれば、100通りの夫婦愛がある、ということでしょうか。
あかりとひなたの気持ちが少しでも楽になったのならよかったです。
2.滑川の変な愛
これを愛と呼ぶのはどうか、とも思いますが。。。
強い棋士に異様な重い重い思いを注ぎ込み、その人の運命まで変える力を発揮してしまうという滑川。
ねっとりと絡みつくような不気味な視線に、息苦しくなるような対局。
横溝さんが負けて調子を崩し、さて桐山の対戦となりました。
研究をチャラにし迷いの森に誘い込む滑川に対抗し、ちょっとムキになる桐山。
迷勝負の結末は、、、
3.胃袋をつかまれた島田さん
最後は三月町の夏祭り。
林田先生に野口先輩も協力し、みんなでお店をもりたてます。
紳士二階堂の思いつきで、島田さんが三日月堂のお店にやってきて、あかりさんから胃に優しいデザートをもらいます。
そこへ、急な雷。
倒れそうになった彼女を林田先生と島田さんが支えます。
見つめ合う男2人。
恋のライバルきたーーー!!!
ドラマだったらここで主題歌が入るところですね。
この巻の最初、桐山くんはあかりさんの伴侶を突っ走って探そうと、知り合いをリストアップしていました。
前巻で入院中だったおじいちゃんは、桐山にひなたへのプロポーズの許可をくれました。その時に、おじいちゃんはあかりの心配をしてました。ももちゃんが大学卒業まで面倒をみたら、あかりさんは40歳になってしまうんです。
そう言われた桐山くんが、みんなが幸せになるために考えた答えは、あかりさんに人生の伴侶を見つけるというものでした。
余計なお世話といえばそうなんですが、、、桐山くんは真剣です。
その桐山作成あかりさんのための候補者人物チャートでは、
林田先生は微妙な結果になってしまっています。
優しいけど頼りない、と。
捨男のお疲れ様会でのおばさま達の評価も、イマイチでした。
これは島田八段が一気にかっさらうパターン?
個人的には、ももちゃんと二階堂にくっついて欲しいですね。(15年後ぐらいに)
良かったら、こちらもどうぞ。