黄泉のツガイ 7巻 【ネタバレありマンガ感想文】 兄妹の誓い
*いつもなら日曜日は英語の投稿なのですが、今回は漫画の投稿になります。
★★★★☆
Amazonでレビューしたものです
1.これまでのお話
ツガイと呼ばれる対になった異なる存在のいる世界。さまざまな日本の妖怪のような姿をした彼らは、それぞれ能力と人格を持つが、一般の人間には見えず、そして本体をもつ。本体に人間の血をつけることでその人間を主として契約し、基本的には主を守り従うようになる。
昔々の日本の山奥に、村の入り口に対の石像=左右様を祀る小さな小さな村があった。村の名を東村。山で獣を狩り、畑を耕す、質素な着物の村人たちと暮らす、ユルという少年。彼の両親は村から出ていき、双子の妹のアサは何故か幽閉されている。が、妹を溺愛する彼は、妹を守って村で生きていくと思っていた。
しかしある日、村が襲撃にあい、村の大人たちは殺された。ユルは村を襲った少女と出会い、彼女は自分こそ本物の妹アサであり、ユルを迎えにきたと話す。
左右様の変化したツガイの主となったユルは、村に出入りする行商人デラに連れられ村を脱出する。
下界は現代日本。
ユルとアサは国を揺るがす強大な力「封」「解」を行使できる可能性のある双子で、双子が死んで蘇る時に手にすることのできる力のため、狙われているのだと知る。10年前にユルを置いて村から脱出した両親とアサは、下界のツガイ使いの一派である影森家に保護されたが、その後行方不明となった。アサは東村の一派に連れ去られ殺され「解」の力を手に入れた。
影森家でこれらの事実を聞いたユルだったが、アサのいる影森家には身を寄せず、デラたちと共に自ら両親を探すことを決意する。
しかし、強力な刀のツガイを持つイワンが東村を襲撃、村の子供と偽アサを人質にユルを呼び出した。出向いたユルは、影森家の次男アスマのツガイ・夜桜によって連れ去られ、彼の伯父・新郷に死ぬように勧められる。そこへデラと東村の一派山賊が襲撃、隙をついて再度夜桜がユルを連れ出しデラと合流させる。夜桜は、アスマはユルの敵ではなく、新郷を狙っていると説明する。偽アサは相棒のツガイと連絡をとり助けを呼ぶと、そこへ本物のアサがやってきた。
2.嘘をつかないで
アサは偽アサと人質の子供をツガイの中に保護し、新郷一派との戦闘に戻った。
多くの大人に騙され傷付いてきたであろう、アサ。
目の前には、自分へすり替わって10年兄と過ごした自分の偽物。
彼女の要求は、
ゴタゴタしている状況でも、別の世界に隔離できて二人きりで話ができる陰陽ちゃん、便利ですね。
3.ツガイという健気な存在
今までほぼ最強神様扱いの左右様でしたが、夜道のチカン、じゃなかった与謝野イワンと大小刀ツガイには苦戦を強いられています。
こいつの操る刀のツガイがユルの両親を切った、らしい、ことが判明。イワンを生け取りにしようと頑張る左右様。一方イワンも、ユルの「封」の契約に邪魔らしい左様を亡き者にするべく、互いに戦闘が続きます。
人質たちがアサによって安全になり、デラとユルも左右様に合流。
相手は一人。でも勝てない!
強いな、イワン!!
そして能力ありすぎじゃあないの、刀のツガイ?
手や足を切り取られても頑張る左右様、、健気。。
ここに出てくるツガイたちは、一方的に契約させられるのに、みんな主のために体を張って頑張りますよね。健気だわ、とっても。まあ例外はいますが。。
結局取り逃したイワン。
彼によって新郷は斬られます。口封じのようです。
切られた夜桜は、生き残ったみたいでよかったです。この子は割とお気に入りなんで。
死ぬツガイと死なないツガイの違いはなんでしょうね?
どこまで傷ついたら本尊に戻るのか?
色々なんでしょうか。
4.兄と妹の未来への誓い
前の巻のユルと同じように、アサの願いもささやかなものでした。
ディズニーランド行ってみたい!
新郷に聞かれて答えたユルと同じのぞみでした。
それを聞いたユルは、イワンに両親を殺したと言われたことをアサに伝えた上で、信じるなと言います。
どこまでが嘘でどこまでが真実かわからない状況の中、
未来を誓う二人。
ユルとアサは、ようやく兄と妹に戻りました。
狩だの仕留めるだの行っているところは、まだ普通ではありませんが。。
東の対は、西ですか。
やっと本丸っぽいものが現れてきましたねえ。
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