黒執事 33巻 【ネタバレあり読書感想文】 ドールになったドール
★★★★★
Amazonでレビューしたのものです。
祝!再アニメ化!
だーいぶ経っての再度アニメ、おめでとうございます!
声優さんも変わらないみたいで嬉しいです。
今度は寄宿学校編でしょうか?
緑の魔女もやってほしいですね。
できれば最初のアニメオリジナルも作り直して殺人事件まで通しでやってくれるといいなあ、、
(藤村俊二さん、、、涙)
衝撃の26-7巻から、シエルの策謀により、伯爵の地位をおわれお尋ね者になった、坊っちゃん。(名前がわからない、、)
給料の受け取りに追ってきた使用人たちと劉たちにも協力をえて、東西南北4方向に別行動。兄の生命線の血液供給組織と思われる施設へ侵入し、たたく計画遂行中です。
前巻から1年経っており、前の話忘れちゃうんで、読み返しました。
まあ絵も綺麗で話もよくねられているので時間がかかるのは仕方ないですね。
26−7巻は何度読んだかわかりません。
2人のシエル。同じ顔なのに表情で違う人とわかる、作者の力量に感服です。
やっぱりお兄さんの方がお父さんに似ているかな。
地獄へ戻されたバルド
男爵家でのメイの回想に続く、バルドの回想。
どちらも過酷な過去ですね。
バルド、不良中年かと思えば、立派に平凡なお父さんでした。明らかに一般人と異なる人生を送ってきた2人とは違う、「普通」を知る人。
最初から血に塗れた人生と、幸せで平凡な人生から血に塗れるのと、一体どちらが不幸なのでしょう。
普段いい加減にみえる彼も、何げに情に厚い男でした。戦場の過去と重ねたのか奇跡の癒し手を守るべく奮闘します。
そんな傷つき、妻と子の待つ天国へ行こうとするバルトを、崖から地獄へ突き落とすセバスチャン。。。
悪魔め、、、いや、あくまで執事だったか。
やっぱり普段ヘラヘラしている劉の本性もチラリと見えて、大人の男の魅力の療養所編でした。「我は本当に感動したよ」
ベガなのにカノープス?
そして、シエルと同じくらい完成度の高いビザール・ドールが、ついに人前に登場。
可愛い顔してえげつない。。でも筋力体力は人並みみたいですなあ。
これは二重人格でいいのかしら。
疑問なのは、話し方からしてこの子は間違いなく「ベガ様」でしょう。
なのに、欲しがる血液はカノープス。
元々一卵性の双子や兄弟の男の方が死んで女に人格が宿ったとかかしら?
死神に確保されたのでもう少し謎がわかるかもしれません。
同時にこれは、シエルと葬儀屋にとってはまずい事態になりますね。
坊っちゃんたち、シエルたち、死神たちと三つ巴の攻防。
坊ちゃんの探す敵を含めれば四つ巴。
ただ、女王がこのまま味方とは思えないんで、五つ巴になるのか、四と五は同じものなのか。
敵が同じなら死神たちと坊ちゃんが手を組むという案もあるかもなので、それは結構ワクワクしますね。
再会のドールにスネークは?
ドール再登場。
人間相手にセバスチャンがしくじることはないので、こちらも歪んだ人形なんでしょう。
ただ姿形や話し方からして、お星様ではなさそうです。
でも、向こう側の人間なので、フィニとは敵対することになってしまうのでしょう。
今までの2つの男爵家・療養所と違って、血を集めるだけでなさそうな児童養護院。なんだろうこの教育に、おやつのメニューへの異様な執念。
いずれにしろ、真実を知った時のスネークが、今から哀れです。
彼は、やっぱり昔の仲間を殺した今の仲間より、生き返った昔の仲間をとるかな?それが目的だったし。
できれば坊ちゃんのところへいてほしいですけどね。
神はいないのに悪魔も死神もいる残酷な世界。
彼らに救いの在らんことを。
アニメへの期待も込めて5つ星!