交渉人は黙らない 【ネタバレあり読書感想文BLR18】 DIO様と花京院
*BL本 多分R18です
★★★★★
amazonでレビューしたものです。
例によってまだ掲載されません。
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A.初めての体験
私は少し前から「ジョジョの奇妙な冒険」にハマっております。
そこから派生していって、それに関して同人誌が作られていることを知り、同人誌というもの、そしてBLというものを知りました。
それらは、多くは、個人によって作られた作品でしたが、面白く、楽しませてもらいました。
そして、こちらのシリーズを知りました。
市販のBL本は、こちらが初めてになります。
BLとはなんぞやということになりますが、男性同性愛を題材にした小説や漫画などの創作物です。以前はやおいとか呼ばれていましたね。
上のwikipedia長すぎて読んでません。。。
こんな深いジャンルなんですかい。。。
内容を分けるとこんな感じ。
a.行為の描写
b.行為に至るまでの描写
当たり前と言えば当たり前の分け方になってしまいました。
それほどたくさん読んだわけではないので、断定はしづらいのですが、いわゆるエロ本とかの内容は、aがあくまでもメインになり、bは添え物のことが多いようです。aをいかに描くかのための設定であり流れであり描写ですね。
そして、フィクションもの全般に言えますが、ファンタジーとリアリティどちらも兼ね備えている物語は面白いものです。なおかつこの2つの配分や兼ね合いが重要だと思います。
リアルすぎてもつまらないし、かといってあまりにご都合主義のあり得ない内容でもしらけてしまう。
例え魔法などのファンタジーの設定でも、そこに登場する人物はあくまでも我々と地続きのある程度リアルな人間でないと共感できないものです。
この話は、bが非常にとても面白くそれだけで成立してしまうぐらいでした。
話の設定として、交渉人というあまり聞きなれない職業の30過ぎの男性と、1才年下のヤクザの若頭の2人が主人公です。
交渉人は色々なトラブル解決という関係からヤクザがらみにも首を突っ込みます。さらにこの2人は同じ高校の先輩後輩だった再会ということで、関係も深まりやすく、過去に遡って現代に戻りと話も展開していきます。
ユーモラスな会話やツッコミを交えた心の声も読んでいて楽しいです。
何より、登場人物の人物像がしっかりしていてリアリティがあり、決してaのために存在しておらず、面白く読むことができました。
私の初めての市販のBL本が、この本で良かったです。
B.言葉を話すケダモノ
α.仕事熱心な交渉人
甘味屋で御隠居に、”なかなか侮れない男”と評価されつつ、”楽に世を渡るには難しい顔”の主人公。
見目麗しく、頭もよく、弁も立ち、フレンドリー。
なのに、なぜか生きていくのが大変そうです。
検事やめて、弁護士やめて、で、交渉人て、、、、何があったよ優等生って、兵頭でなくても思いますやん。
頭がいいのは自覚がありそれをフル活用しているものの、会う人みんなに綺麗綺麗と言われる色男ということについてはあまり自覚がないようで、、、
それを利用もしなければ警戒もしないという、危なっかしいことこの上ない男です。
そんな彼も、悲しい過去を抱え後悔し、強くない自分を自覚しながら、弱い人のためになろうと、毎日ネゴ屋を頑張っています。
高校時代の半分死んでいる状態から全部死んで生まれ変わったのでしょうか。
気になります。
β.ヤクザの一途で健気な愛
そして、そんな芽吹先輩を欲しがる兵頭。
寿悦ってすごい名前ですなあ。
泣く子も黙る組の若頭。もちろん格好いいです。
いきなり血の口づけでマーキングするやばい奴。
しかし、徐々に距離が近づき、先輩と漫才のような息のあったやりとりをするようになっていきます。
そんな彼も、初めて芽吹と会った14年前は、住む世界が違うからと諦め、でも彼を守るため好きでもない奴とつるみ、嫌われたくないから必死でストーキングを我慢する、不良高校生でした。
せ、、、せつない、、、
もう性欲とか所有欲とか超えてるよ。
愛だよ、、愛。
もちろん今も危なっかしい芽吹を守ろうとしています。
いうこときかない跳ねっ返りに惚れると苦労しますなあ。
γ.クセある脇役
上2人の主役の他の登場人物たちも、なかなか面白い人たちです。
綺麗な見た目で特殊な職業でなぜか裏社会に詳しいアルバイトのキヨ。
事務所のヒエラルキーの頂点のサユリさん。
人の強さや弱さといった人間について語ってくれる組長さん。
私のお気に入りは伯田さんです。
ニコニコの笑顔で八百屋の店長のような見た目、上手な運転に控えめかつ気配りもできるボディガードで、さらに最強って、やばい。
音も立てずに近づいてのしてしまうって、かっこ良すぎでしょう。
C.ケダモノの交わり
やっとこさのメインのaシーン。
あまりレビューで記載すると消されてしまいそうなので、ぜひ実際に読んでお楽しみください。
D.IO様と花京院
こちらの話を知ったのは、CDからでした。
今そのCDを買おうとすると、中古でとんでもない金額になってしまいます。
これほど高値がつけられるということは、高値を出しても買う人がいるということなので、売れると思います。
ぜひ再販を希望しています。
よろしくご検討ください。