正直不動産 18巻 【ネタバレありマンガ感想文】 「何かをするのに年を取りすぎるなんてことはない。」
★★★★★
Amazonでレビューしたものです
0.これまでのあらすじ
嘘が蔓延する不動産業界で、嘘を尽きまくって営業トップになっていた永瀬財地。しかし、ある日石碑を壊した祟りで嘘がつけなくなってしまった。
正直営業に方針を転換した永瀬は、やりがいと喜びを感じるようになっていく。
そこへライバル・ミネルヴァ不動産との戦いが始まり、登坂不動産はピンチに。
もと上司の神木は、ミネルヴァの立川支店長に就任した。
課長代理に昇任した永瀬は、マダムの義理の孫息子の十影の教育にあたることに。マイペースなZ世代の十影だったが、永瀬について変化が・・・?
今回は、オーナーチェンジ(後編)、定期借家契約、リースバック、逆リプレース、直接取引(前編)
1.Z世代の逆襲
この本でZ世代と呼ばれる十影くん。(月下は入らないのか?)
熱血上昇志向の永瀬と比較して、定時で上がるマイペースっぷりにフォーカスされていました。
そんな彼がやっとやる気になって宅建試験の勉強を始めたところ、前の職場の同僚から声がかかります。
彼は十影に囁きます。
Z世代という恵まれない世代同士、恵まれた世代に復讐をしようと。
彼らのターゲットは団塊の世代でしょうか。
確かに戦後に生まれ、日本の発展と繁栄とともに生きた彼らは、氷河期世代の自分にとっても羨ましい限りです。
しかし、他人を不幸に導き場合によっては死に追いやる行為に、正当性は見出せません。
(この後の話でも出てくるように、正義の反対は別の正義とはよく言ったものですね。みんな自分は正しい、自分が正しい、と信じています。)
そして、さらによく言われることですが、他人と過去は変えることはできません。
変えられるのは自分と未来です。
十影も決して恵まれた人生ではありませんが、正しい選択をすることができました。
彼らの未来に幸い在らんことを。
というか、、、頑張ってもぎ取るんだよ!幸せを!
2.負けずに頑張るしらけ世代
7巻で24年前登坂社長が38歳と出ており、それより年上のマダムは、少なくとも63歳以上になります。
絵柄からはとてもそうは見えません。
顔はともかく首とか体とか皺なさすぎでしょう。
色々いじってます?注入ですか、、?
しかし知識は注入できません。コツコツ勉強して覚えていくしかないのです。
そして記憶力は歳を取れば取るほど大変になるのは、私も嫌というほど身に染みています。
バーで二人きりの登坂社長とマダム。
マダムは十影の宅建合格に涙をこぼします。
年をとると涙もろくなる、感情を抑制する脳の機能低下が原因と嫌になるというマダム。そんな彼女に登坂社長は、これまで感情を押し殺してきたマダムが、これからは老化のせいに赴くままに泣いたり笑ったりできる、と励まします。
なおも、年で体力も衰えている、というマダムに、登坂社長は、
そう言われたマダムは、
な、なんと、
マンション管理士に挑戦です!
60すぎの資格試験チャレンジ!
いい加減なマンションの管理会社に対して、2001年にマンション管理適正化法が施行され、管理会社に対する規制処置と、マンション管理士制度が創設されたんだそうです。
合格率7−9%らしいですよ、、難しい試験ですね。
がんばれ、マダム!
私もそこそこ年だけど負けずに頑張りますー。
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