正直不動産 10巻 【ネタバレありマンガ感想文】 花澤さん登場
★★★★☆
Amazonでレビューしたものです
0.これまでのあらすじ
嘘が蔓延する不動産業界で、嘘を尽きまくって営業トップになっていた永瀬財地。しかし、ある日石碑を壊した祟りで嘘がつけなくなってしまいました。
正直営業に方針を転換した永瀬は、やりがいと喜びを感じるようになっていた。
しかし、そこへライバル・ミネルヴァ不動産との戦いが始まる。永瀬の前のナンバーワン・神木もミネルヴァに入り悪魔的な嘘で猛攻撃を仕掛けてきた。
今回は、通行地役権(後編)、眺望悪化マンション、原状回復、未公開物件、狭小住宅(前編)
1.花澤さん登場
ライバル会社のミネルヴァ不動産に入社した女性・花澤さん。
ドラマでは、もっと前から登場していましたが、単行本では10巻になってからの登場です。
ドラマで花澤さんを演じている倉科カナさんが、いい味出していらっしゃいます。
月下のライバル、、、という立ち位置ですが、正直月下では勝てるはずない、ですね。人生への覚悟と背負っているものが違いますからさあ。
ミネルヴァは悪徳に近い不動産業者ですが、花澤さんは個人的に応援したいキャラです。
男ばかりの現場監督で、誰よりも努力して誰より早く資格を取っても、女だからと舐められて仕事を任せてもらえずセクハラばかり。
ガラスの天井を嘆く彼女に、鵤社長は、
厳しいけど暖かい言葉です。やるな鵤。
その言葉に奮起し、女性の社会的地位向上の使命感に燃え、不動産業界に移ってきて頑張る花澤さんを、私は応援したいです。
月下も言っていることは悪くないんですけど、自分のやりたいようにやるなら、独立するか、社内で自分のやり方を通すだけの結果を出さないとね。
何も知らないで教えてもらってばかりで、私はこれがやりたい、は通らないでしょう。
2.2020年のコロナ
コロナで大混乱となった緊急事態宣言の頃。
この漫画では、不動産業界も大変だったらしいです。
外出できなくても家に篭るから関係ないかと思っていました。
あの頃はマスクを探してあっちの店こっちの店に行ってましたねえ。。大変でした。まあ今でも大変ですけど。
コロナでの逆境で売上ダウンの登坂不動産。そんな中社長は、地域住民や困っている借主のために動いていたそうで、、、だいぶいい人でしたね、この人。見た目こそ極悪人ですが。
そんな社長の姿を見て奮起する永瀬ですが、えらいふんぞり返った敷金長者様・松崎に社長を馬鹿にされて、ブチ切れてしまいます。
地主ってこんな偉そうなんですかい?人間としてどうかと思いますよ、その態度。
大人として濁りを組むか悩む永瀬でしたが、結局自分のやり方を突き通すことに。
大河部長も太っ腹なところを見せ、月下は正直な不動産で他店と差別化を図ることにし、藤原も会社に貢献することにして、一丸となって頑張る登坂不動産。
結果オーライの結果となりました。
よかったね、みんな。
とはいえ巻末の特別対談では、実際はそれほど下がらず、緊急事態宣言後の大都市圏のマンション販売は活況だったようなので、やっぱり不動産は世間の荒波に強いということでしょうか。
現実問題として、部屋を借りるとき、退去時に原状回復って揉めますよね。
私も今の部屋借りたときに写真とっておけばよかったですよ。。。うちペット可で猫飼っているから余計ですなあ。
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