黄泉のツガイ 3巻 【ネタバレあり読書感想文】 黄泉がえりの土産と代償
★★★★☆
Amazonでレビューしたものです
表紙!
黄色髪のおさげに赤い服!
なんか見たことあるぞ!!
隔離された里で生まれた双子・ユルとアサは、夜と昼が等しい日に夜明けをまたいで生まれ、ツガイをすべるものだった。里が襲撃され里から逃れたユルは、妹だと思っていた存在が実は別物だったと知り、自分を置いて里を出て行った両親に会いたいと自称妹アサに会いに行く。アサは自分が一度死んだことを語り始める。
1.黄泉比良坂の守
ハガレンの扉の前には、真理がいた。
こっちは、死者の国と現世の境目に、ツガイがいる。
延々と続く髑髏の道の上。
膝をつき項垂れる少女に突きつけられる選択。
生きるも地獄死ぬも地獄。
涙をこぼしながら顔をあげ目を見開き、前を見て進むアサ。
やっぱり悪魔との契約には片目を差し出すのか、、って悪魔じゃないか。
ツガイの片割れ?
2.みんな怪しい
アサの頼る影森の家も一枚岩ではない。
ぱっと見、穏やかそうに見える「おやっさん」も、黒いしえぐい。東村は無くなったほうがいいって大人皆殺しにするかなあ。その上腹違いの子供3人って、、
さらに次男は怪しすぎ。どう見ても黒幕。自分は大いなる力を使える選ばれたものって、尻尾とか生えてそうですよ。。
一見怪しげに見える漫画家長男は、癒し枠か? でも徹夜明け起こしたら殺されるらしいから、それだけでもないのかも。。
かといって、デラたちのいる東村側も過激派がいるらしい。
多いなあ、ツガイ関係者。
ただただ狙われ、ひたすらに利用される、運命の双子。
なんでこんな目にあわなきゃいけないのかねえ、望んでそう生まれたわけではないのに。
3.ユルの決意
可愛い妹、理想の妹、無垢な妹は、もういない。
謝るアサ。
こそこそも、生き方を他人に左右もされないと、宣言をする、ユル。
なんでそんな好戦的に挑発するの、主人公。
「ガンガンいこうぜ」って。「いのちだいじに」はどこへ。
それにノリノリの左右様。ニヤニヤツヤツヤ。なんか可愛い。
一方、この自称妹が本当のアサだと実感し、知った両親の思いにショックを受け、涙ぐむユル。
その辺はまだ10代の少年ですねえ。
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