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30年後の学びなおしに 【読書感想文】 改訂版 大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理[電磁気]が面白いほどわかる本
★★★★★
Amazonでレビューしたものです
2007年に刊行して以来、かつてないほどわかりやすいと合格した先輩から大絶賛となった参考書が、新課程内容を盛り込み、改訂版としてリニューアルしました。
教科書の弱点をすべて克服し、読んでいて疑問点が残らない解説を展開しており、日常学習から国公立二次・私大入試対策まで、オールラウンドで使用することができます。
この本では『物理基礎』と『物理』を合わせた「電気」と「磁気」分野を学習することができます。
<本書の特長1> 「物理」現象の「イメージ」を伝えます。
<本書の特長2> 「物理」の基本原理から「本質」を導きます。
<本書の特長3> 設問「解法」を丁寧に教えます。
各テーマは、「Story」、「POINT」、「チェック問題」、「まとめ」の4つで構成されています。本書のより良い効果的な使い方は以下の通りです。
1)「Story」:物理現象のイメージを伝えるために多くのたとえ話でわかりやすく解説。本文をしっかり読み込み、教科書と並行して学習するとより効果的!
2)「POINT」:物理を理解するうえで重要な概念や原理・公式など、理解しておくべき要点を整理!
3)「チェック問題」:あらゆるタイプの出題にも対応できるように数多くの問題を掲載。「シンプル」かつ「万能」な解法ばかりで解ける自信がつく! そして、別解では物理的センスを養ったり、本番で役立つ吟味法も身につく。
4)「まとめ」:各章で展開した内容の要点を整理し、理解度の指針となる!
今すぐ読みたくなりましたよね!
さあ、漆原先生の講義でとことん学習しましょう!!
※本書は2014年に小社から刊行された『大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理[電磁気編]が面白いほどわかる本』を改題の上、再編集したものです。
1.目に見えない電気と磁気をとっつきやすく
電気も磁気も実は私たちの生活には身近でなくてはならないものです。
この画面を見ている方はスマホにしろPCにしろ、電気を使っているものですから。。。
しかし、どちらも目に見えず基本的には直接触れないため、存在を実感できるかというとイマイチです。
たまに静電気や落雷があると電気を感じるかもしれませんが、PCのキーボードを叩きながら電気を実感する人はあまりいないでしょう。さらに磁気となると、山歩きならともかく普段から磁石を持ち歩く人はだいぶ稀になってくるでしょう。
実感できず、そこからイメージが湧きにくい、電気と磁気。
そこへ、
オームの法則、フレミングの法則、レンツの法則、ファラデーの法則、クーロンの法則、ガウスの法則、、とたくさんの法則。
さらに、電気量Q、抵抗R、E=N/C、と英語の表記に、たくさんの数式、、とあっては、ザ理系という感じで、とっつきづらさがあがりまくりです。
さらには、電流が流れると磁場ができ、磁場の変化で電流が流れるという関係もあり、困ったものです。
日常生活に身近でありながら、見えず触れられないため、その実感の感じられない電気と磁気。
そのハードルを下げるためか、こちらの本は、対話形式で読みやすく、先生と一緒に問題を解いていく感覚となっています。イラストも今風のアニメっぽい(?)感じです。体験できる静電気からはじまり、水路、地形の等高線のたとえや自転車の発電機などの例に、イラストや絵が使われています。
この本で説明されているコンデンサーは、スマホなどに必須な電子部品となっています。
”コンデンサーとは
2枚の向かい合わせた極板に電圧を加えて+Q、ーQの電気をペアで帯電させ、それらの引力によって電気を蓄えておく装置。容量をC,加える電圧をVとして、Q=C×Vの関係が成り立つ。”
”電子を自由自在にコントロールしてコンピュータや家電製品などを制御していく学問をエレクトロニクスという。”
ここからエレクトロニクスに旅立っていきましょう。
2.目次
はじめに
この本の使い方
物理基礎の電磁気
第1章 静電気
STORY① 電気って何だ? STORY② 導体と絶縁体
まとめ
第2章 電気回路
STORY① 回路とは STORY② オームの法則
まとめ
第3章 抵抗
STORY① 抵抗の性質 STORY② 消費電力
まとめ
第4章 電流と磁場(物理基礎)
STORY① 磁場と磁力線 STORY② 電流は磁場を作る
STORY③ 電流は磁場から力を受ける
まとめ
第5章 電磁誘導(物理基礎)
STORY① 電磁誘導 まとめ
物理の電気
第6章 電場と電位
STORY① 電場 STORY② 電位
まとめ
第7章 点電荷
STORY① クーロンの法則 STORY② 点電荷のつくる電位
まとめ
第8章 電気力線と等電位線
STORY① 電気力線と等電位線
STORY② 導体の静電誘導と電気力線
まとめ
第9章 ガウスの法則
STORY① ガウスの法則 まとめ
第10章 コンデンサーの解法
STORY① コンデンサーとは何か? STORY② コンデンサーの4大公式
STORY③ Vの求め方 まとめ
第11章 コンデンサーの容量
STORY① コンデンサーの合成容量
STORY② 誘導体を入れたコンデンサーの容量
まとめ
第12章 直流回路
STORY① 物理での電流と抵抗
STORY② 電流計・電圧計
STORY③ オームの法則の証明
まとめ
第13章 コンデンサーを含む直流回路
STORY① スイッチの切りかえ まとめ
第14章 回路の仕事とエネルギーの関係
STORY① 回路のエネルギー収支 まとめ
第15章 非線形抵抗
STORY① 非線形抵抗 まとめ
物理の磁気
第16章 電流と磁場〔物理〕
STORY① 磁場を表す言葉
STORY② 電流Iはその周りに磁場Hを作る
STORY③ 電流Iは磁場Hから電磁力Fを受ける
まとめ
第17章 ローレンツ力
STORY① ローレンツ力
STORY② ローレンツ力を受ける等速円運動
まとめ
第18章 電磁誘導(物理)
STORY① 磁場中を運動する導体棒
STORY② 電磁誘導の法則(物理)
STORY③ 電磁誘導問題の解法
まとめ
第19章 コイルの性質
STORY① コイルの自己インダクタンス
STORY② コイルを含む回路
STORY③ コイルの磁気エネルギー
STORY④ 変圧器のしくみ
まとめ
第20章 電気振動回路
STORY① 電気振動って何? まとめ
第21章 交流回路
STORY① まずは交流の用語に慣れよう
STORY② 抵抗、コイル、コンデンサーの性格の違い
STORY③ 交流回路の解法 まとめ
漆原章のPOINT索引
重要語句の索引
3.30年後の学び直しに
①ITの学びに基礎がないことに気づく
個人的な問題になりますが、仕事でPCを使うことから、ITについて色々本を読み始めています。
半導体がわからない、、とコメントさせていただいたところ、
AI無知倫理学(AI Agnoethics)様に、詳しく優しい解説をいただきました!
どうもありがとうございます。。。
パソコンは電気の機械であり、やっぱり電気の基本からやり直さないといけないなあ、と思い、こちらの高校物理の本を読んでみました。
②遠すぎる記憶と重ね合わせ
とはいえ高校生活から早30年近くが経ってしまいました。
私は理系でしたが、センターは化学と生物で、得意は生物でした。
物理はまったく知らなくはないが、、という感じです。
回路図!お懐かしゅうございます。
右ネジの法則はなんとなく覚えてました。
フレミングの左手は中学でしたね。
まあ私は別に試験がある訳ではないので、ざっと読んでこんな感じかーと分かればとりあえずよしとして、また疑問点があれば戻ってこようと思っています。
③今の学びなおしであと30年
今私は46歳になりました。
あと30年後も生存している確率は7割以上になるでしょう。
記憶力の減退は著しく覚えた端から忘れていってしまっています。
まあ、元々それほど記憶力の良い方ではなかったので、そんなに変わらないかもしれません。
今更この歳になって、高校の内容を学び直してどうするんだという意見もあるかと思いますし、私もそう思うことはあります。
でも、
知らないことを知るのは楽しいです。
新しい技術にはワクワクします。
「明日死ぬかのように生きろ。永遠に生きるかのように学べ」
いい言葉ですね。
著者:漆原晃 (著)
ASIN : B0C52PRV8Q
出版社 : KADOKAWA (2023/5/26)
発売日 : 2023/5/26
言語 : 日本語
ファイルサイズ : 128452 KB
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