英単語の語源図鑑 【読書感想文】 英単語は3つに分解されます。
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Amazonでレビューしたものです
1.語源とは
日本語なら、同じ音でも漢字によって意味があり、部首の組み合わせである程度意味や読みが推測できることが多いです。
一方英語はアルファベットの羅列で、一見全く意味のない組み合わせに見えてしまい、英単語は全部丸暗記しないといけないのかな、と思ってしまいます。
しかし、実は英単語も組み合わせでできているのだそうです。
それが、語源で、単語の「接頭辞」「語根」「接尾辞」の3つの部分です。
それぞれ単語内での意味があり、他の単語にも共通していることからから、それぞれの語源を覚えることで、英単語が覚えやすくなったり、新しい知らない単語でも意味が推測できます。
英語の辞書をひくと、単語が・で区切られていることがあると思います。あの区分がこの3つの部分ですね。
例えば、attractionは、at・tract・ionに分けられます。
もちろんこの3つに分かれない単語もありますが、この語源を覚えることで丸暗記から抜けられ、英単語を多少理屈で理解しやすくなるようです。
2.次々繋がる接頭辞〜語根〜接尾辞
この本はチャプター1から12までに分かれており、チャプターごとに1つの接頭辞を扱っています。
そして同じ接頭辞につく、いろいろな語根を見開きページごとに紹介し、さらに同じ語根から、接頭辞や接尾辞が違う単語を4つ紹介しています。
例として、Chapter1は、接頭辞adを扱っています。
Chapter1の最初、1-1ではminiという語根が紹介されています。
miniの意味は小さいです。
見開きの左ページにadministerが大きなイラスト入りで意味例文が紹介されています。
その右ページには、miniという語根を使った単語が4種類、やはりイラスト付きで紹介されています。
minister,minute,diminish,minorです。
同じminiという語根を使っているので意味は似通ってきますが、接頭辞や接尾辞が違うため少しづつ変化していきます。
「(国民に)使える小さいな人」「小さくされた」「小さくなる」「より小さい」という意味です。
こんな感じで接頭辞から、語根、同じ語根のいろいろな接頭辞接尾辞の単語というように、つながりで覚えていきます。
3.かわいくて少しシュールなイラスト
単語ごとに載せられてイメージイラストは、可愛くてちょっとシュールでインパクト大です。
英単語を覚える場合、我々日本人は、英単語の日本語訳を覚え、その日本語の意味から元の英単語の意味を理解します。
しかし、本来英語がネイティブの方は、英単語を見て直接意味につなげているはずです。
こうやって、接頭辞、語根、接尾辞が、イラストで視覚的にイメージされて、印象に残り、覚えやすくなっていると思います。
2018年に発行され、ヒットした本で、続編も刊行されました。
今でも十分通用しますので、おすすめですよ。
4.CONTENTS
はじめに
語彙がケタ違いに増える「語源」学習法とは?
語源で学ぶ3つの効果
本書の構成
Chapter 1 ad-(〜の方へ、〜の方を)
Chapter 2 con-, com-, co-(共に)
Chapter 3 de-(離れて、下に)
Chapter 4 sub-(下に)
Chapter 5 sur-, super-(上に、超えて)
Chapter 6 ex-(外に)
Chapter 7 pro-, pre-, for(前に、前で)
Chapter 8 re-(再び、元に、後ろに)
Chapter 9 in-, im-, en-(中に、上に)
Chapter 10 ab-, dis-, se-(分離、否定、反射)
Chapter 11 un-, im-, in-, a-(否定)
Chapter 12 mono-, uni-, bi-, du-, tri-, multi- (数)
索引
接頭辞で整理したもの
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