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正直不動産 2巻 【ネタバレありマンガ感想文】 正直営業に苦戦する永瀬に社長は?
★★★★☆
Amazonでレビューしたものです
各界から大反響!!痛快皮肉喜劇。
嘘が上手くつけなくなった、かつての凄腕不動産営業・永瀬。
課長への昇進どころか、成績急降下により、クビの危機に…!!
売り上げ増と正直営業の狭間で藻掻き苦しむ日々を過ごす。
度重なる試行錯誤の先に、活路を見出だすことはできるのか。
不動産屋と消費者の情報格差に鋭く斬り込む大反響コミック第2集。
1.正直営業に苦戦する永瀬と新たなライバル
嘘が蔓延する不動産業界で、嘘を尽きまくって営業トップになっていた永瀬財地。しかし、ある日石碑を壊した祟りで嘘がつけなくなってしまいました。
一時は退職も考えたが、今までの嘘つき営業から正直営業に方針を変換して生き残りを図ることに、、というのが1巻のお話でした。
しかし、嘘がつけない上に余計なことまでいってしまい、なかなか成績が伸びない永瀬。ライバルの桐山に差をつけられていましたが、今回は意外な形で協力してもらうことに。
少年漫画ではよくある面白い関係になってきた、桐山と永瀬。
と思ったら、そんな中、新たな課長・藤原が登場し、会社に波乱が起こります。
不動産会社って結構人の入れ替わり激しいですよね。私の住んでいるアパートの管理会社の担当も、数年で変わってしまいました。前の担当カムバック。。。
まあどこの業界も今どきそうと言えばそうですが、それにしても登坂不動産すぐクビになりすぎじゃないでしょうか。どういう雇用関係なんでしょう。有休消化とかないの?
個人的に私は相続反対派なので、親のコネとカネで偉そうにしている藤原課長は、ぜひ永瀬にコテンパンにされて欲しいです。
そんな人を雇って上に据える社長は一体何を考えているのか?一方、トラブルの際には自ら頭を下げる社長として責任をとる姿勢も見せてくれます。登坂社長、まだ奥が深いというか、よめない感じ。いつも宝石見てて金持ってんだなーって感じですが、、
2.善意や常識が通じない不動産業界
こちらの漫画は、普段馴染みのない不動産関係の制度や用語などが、話のタイトルおよびテーマになっていて、巻末に解説がなされています。
前の1巻では、敷金・礼金泥棒、囲い込み、店舗契約、新・中間省略登記(前編)。
この2巻では、引き続きの新・中間省略登記(後編)、建築条件付土地売買、瑕疵担保責任、告知義務、使用貸借(前編)となっています。
特に「瑕疵担保責任」については、民法・宅建業法・品確法によるもので買い主保護されているのに、それだけでは保護が受けられない場合もあって、さらに住宅瑕疵担保法という法律が作られたのだそうです。
https://www.kokusen.go.jp/wko/pdf/wko-202004_11.pdf
”こうした一つの問題に多くの法律が関わるというのは、結局のところ、人の善意や常識が通じない業界であることを示しているとも言える。法律で厳密に規定していかないと、結局は買い主が損害を被ってしまうということだ。そして、これらの法律があったとしても、買い主は、こまめに住宅をチェックし、保証期間内(品確法で十年)瑕疵がないかどうか見極める必要がある。”
怖い上に困った業界ですね。
しっかり自衛していかないといけないなとは思いますが、なんだか寂しいなとも思います。
3.ドラマ仕様と漫画仕様と
NHKで絶賛ドラマSeason2放送中です。
ドラマだと、原作と違うところが結構ありますね。
特に登坂社長はイメージが違います。草刈正雄さんだから優しそうです。何考えてるかわかんないのはそのままですが。
原作だとまだ出てきませんが、ミネルヴァの鵤社長の高橋克典さんは、迫力がありすぎて、その筋の方にしか見えない。。でもめっちゃ格好いいです。。
この巻の最後の話の、使用貸借は、ドラマで先週扱われましたが、ちょっと変わってました。
そういう違いも楽しみながら見ていきたいと思っています。
ドラマ班も頑張ってくださいー
著者:大谷アキラ (著), 夏原武 (著), 水野光博 (著)
ASIN : B07C3JRBKK
出版社 : 小学館 (2018/4/27)
発売日 : 2018/4/27
言語 : 日本語
ファイルサイズ : 54479 KB
本の長さ : 201ページ
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