#29 覚えられないのはやる気がないから?
こんばんは。みゅんです。
覚えること。
これは老若男女問わず多くの人が経験することですよね。
学校の勉強や仕事、趣味や遊びでも覚えることってたくさんあると思います。
そこで頭にスッと入ってくるものもあれば、何回繰り返してもちゃんと覚えられないものもありますよね。
私も好きなことや興味があることなら2、3回聞いただけで(調子がいいと1回で)すぐ覚えられるのですが、興味のないことや苦手な科目の勉強では覚えるのに相当苦労しました。
ここでは勉強に焦点を当てて書いてみたいと思います。
私は得意な科目は英語と音楽だけで、それ以外の科目は全て苦手と言っても過言ではありませんでした。
理系科目に関しては中1からつまずきました。
なので、高校に入学後は高1の時点で既に文系で私立大学を受験すると決心し、数学や理科は赤点さえ取らなければいいという実に低い目標で、なんとか乗り切りました。
しかし、文系科目もはっきり言ってそこまで得意ではありませんでした。
現代文と地理はそこそこできましたが、古典や歴史、公民は苦手でした。
その中でも特に歴史は超がつくほど苦手でした。
周りには「歴史は面白い」「歴史は覚えればいいだけだから楽」と言っている友人が多かったのですが、私には全く共感できませんでした。
昔どのような出来事があって、それがどうなって次の時代に繋がっていくのか。
私はこれに全く興味を見出せなかったのです。
それもあり、知識が全然頭に入ってきませんでした。
もちろん全く勉強をしていなかったわけではありません。
テストが近づいてきたら、教科書を読み直したり問題集の問題を解くなどしていました。
それでも点数は散々で、小学生時代に受けた塾のテストでは歴史の偏差値はほぼ40台(酷い時は30台だったこともありました)。
中学校に上がってからも、中間テストや期末テストではいつも平均点以下、あと1問間違えていたら赤点だったなんてこともよくありました。
こんな成績を取っていると決まって親や先生からはこう言われました。
「覚えられないんじゃなくて、覚えようとしてないだけ」
この言葉に私はずっと違和感を持っていました。
覚えたくても覚えられないという経験をこの人たちはしたことがないのか。
自分はノートに書いたり声に出して読んだりしてなんとか覚えようと頑張っているのに、それが点数として現れなかったら何も評価してもらえないのか。
こんな思いがよぎり、私はすっかり歴史という科目が嫌いになってしまいました。
文系に進んだ以上大学入試で選択しないわけにはいかないので、日本史よりはマシだった世界史を選択し、歴史の勉強は大学受験まで継続しましたが、結局苦手克服には至りませんでした。
教育の仕事をしている今、子供たちに勉強を教えることも多いのですが、私は「覚えられないんじゃなくて、覚えようとしてないだけ」という言葉は使わないようにしています。
勉強が苦手ながらも努力しようとしている子供たちの気持ちを否定するようなことはしたくないので。