【北欧発】移乗福祉用具紹介その①~立位補助器 Sara Stedy(サラ ステディ~
北欧回復期リハビリ施設で使われているヘビロテ福祉用具をご紹介します。毎日身を粉にして働く看護師さん・介護士さんも積極的に利用している移乗補助具に焦点をあてています。日本の医療従事者の方の何かお役にたてるとうれしいです♪質問・コメントなどもお待ちしています!
前回の記事【ノルウェーのリハビリ施設でヘビロテ使用・大活躍】北欧発の移乗補助具を紹介!では私がノルウェーの職場回復期リハ施設でヘビロテされている福祉用具を簡単に紹介しました。
今回の記事ではそのひとつひとつを詳しく、私個人の感想を交えながら紹介していきたいと思います。
立位補助器 Sara Stedy(サラ ステディ)
Sara Stedyは、利用者の自立を促進し、介助者の負担を軽減するための革新的な立位補助器です。
使い方の詳しい詳細はArjo社のユーチューブ動画をご覧ください。
Sara Stedy利点と使用をおすすめしたい理由
早期離床の促進
利用者自身が積極的に参加することで、早期の立ち上がりと活動を促進します。
一人介助での移乗が可能
介助者が一人でも、後ろにシートもあるので、安全かつ簡単に利用者を座位から立位に移乗できます。
非電動式で使いやすい
非電動式なので、電源の心配がなく、どこでも手軽に使用できます。
高い耐荷重
最大182kgまでの利用者をサポート可能。多様な体格の方に対応できます。
認知症対応設計
DSDC(スターリング大学認知症サービス開発センター)により認定された認知症設計適格製品で、認知症の利用者にも使いやすい設計。
日常的な移乗を容易に
利用者の体重を支えるクロスバーハンドル、膝をサポートする膝パッド、立ち上がり時に外せる旋回式はね上げシートなど、移乗を支援する多機能な設計。
広い適応範囲
病院や介護施設、家庭内での使用に最適。ペダル式シャーシレッグで幅広い椅子にも対応可能。
簡単な操作とメンテナンス
特別な訓練を必要とせず、直感的に使用可能。メンテナンスも容易です。
使用をおすすめしたい理由
患者の自立促進
利用者が自分で立ち上がる動作をサポートし、自立を促進します。
介助者の負担軽減
1人介助での移乗が可能なため、今まで2人がかりでの移乗が必要だった場合も1人で介助が可能になること多々。
安全性の向上
非電動式でトラブルが少なく、耐荷重設計により安全に使用できます。
コスト効率
非電動式でメンテナンスが少なく、長期間使用可能。
幅広い利用シーン
病院、介護施設、在宅介護など、さまざまな場面で活躍します。
Sara Stedyの使い方の注意点と対策(私個人の経験と感想をもとに書いてます)
上手くいかない時の例
足・膝の位置がずれている
膝パッドの位置がずれると、立ち上がりや移乗が難しいです。立ち上げる前にきちんと確認しましょう。
そもそも座位・立位が様々な理由でとれない
補助をもらって座ることすらできない場合は、Sara stedyを使っても状態が逆に悪化したりします。
関節拘縮が非常に進んでいる
関節の動きが制限されていると、立ち上がることが難しいです。
痛みを伴う又は恐怖心
立ち上がるときに痛みがあると、安全なSara stedyでの移乗が難しくなります。
初めて使う方で不安になる方は、始めは時間を使うもしくは介助者2人が両側にたって支えるなどの対策をしたほうが上手くいくことが多いです
日本でこの補助具を実際に使っている方はNoteにいらっしゃるのかな?ぜひ感想おきかせください♪この記事が世界のどこかで頑張るあなたに届きますように。。。!