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Day153→もしかして、アダルトチルドレンかも。
2月になりましたね。皆様いかがお過ごしでしょう?さて、タイトルを見て唐突に「なんのはなしですか?」と思った皆様、とりあえず疑問は横に置いといて頂いて。
何の事はない、以前から懇意にさせて頂いている波並里実さんが、「私、もしかしてアダルトチルドレンかもと思ったときに読む本」という本(Kindle)を出したということで、触れてみようと思う。
本来なら、なるべく早いタイミングでご紹介を、と思ったのだけど、諸般の事情でだいぶ遅くなってしまった。一つ前の記事が「新成人」となっている時点でお察し頂ければ。
なお、本書は学術的観点に基づいたものではないと念押ししているとおり、医学書といった類ではない。詳しくはAmazonの商品ページに目次と詳細が書いてあるので読んで頂きたい。
本書によると、アダルトチルドレンとは幼い頃、「機能不全家族」の家庭環境で育ったために「認知の歪み」が発生し、それが元で生きづらくなっている人のことである、と説明している。
私は正式な診断を受けたことはないので、アダルトチルドレンかどうかはよく分からないのだが、多分に自覚はあるので、恐らくそういう傾向にあるのだろうと思う。
以前、おおたわ史絵さんの著書について書いたnoteと、仕事のあり方についてのnoteで触れているが、その中で私の親は「毒親」だったのではないだろうか、と感じている。
極めつけとして、私はよく「人間関係を構築するのが難しい」だの、「人との距離感がよく分からない」だのと度々noteに書いているが、本書で書かれている、
人間関係の正解がわからない。だからいつも人間関係や人との距離感で悩んでしまいます。
という部分に、これでもかっ!というくらいに当てはまるのである。薄々感じてはいたが、コレに当てはまるということは、つまり、ほぼ確定みたいなモノかもしれない。
また本書では、「呪縛」の解き方と「自己肯定感を高める方法」を説明している。その1つに、「負の感情を吐き出す」ために、自分しか見られないノートに書き出すのが良いと書いてある。
本来は誰にも見られない紙のノートに書いておくのがいいらしいが、私はこの「note」を使ってしまった。あんまり見られてないからいいや、と思って書いていたのに、有り難い事にそこそこ読まれるようになってしまった。
お見苦しいものを見せてしまったという後悔はあるが、だいぶ論点が整理されてスッキリした感じはしている。思考の歪みは修正されつつあるが、地層のように積もった歪みが修整されるまで、あとどれだけ掛かるだろうか。
私の敬愛するジェーン・スーさんも、自己肯定感を高めよと常々仰っていることから、本書の方向性とスーさんの仰ることは大凡同じ方向なのだろうな、と思う。
そして一番悩ましい部分。本書では簡単に触れられているが、どうすれば「愛される」ようになるのか。とりわけ婚活市場のような、否応なしに競争に晒される状況下で、どうしていくのがベターなのだろうか。
当然ながらお相手のあることなので、一方通行の感情だけでは成立しない上に、厳しい「査定」と「論評」が入るが故の、ゴリゴリと自己肯定感が削られることへの対策について、現時点では答えを見いだせていない。
ページ数はそれほど多くないので比較的容易に読み進めることが出来る。もし、このnoteをご覧になって、多少なりとも「自己肯定感が低めなのではないか」と感じるのであれば、ぜひ購入してご覧になるといいと思う。
その漠然とした不安や「生きづらさ」は、決してあなたのせいではないのですよ、ということが分かるだけでも、この本を読む価値が充分あるのではないだろうか。
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久々に読書感想文風情のエッセイを書いてスッキリした気がする。読者さんを気にすると、一般受けしづらい話を控えたくなるのよね。「本当はどうしたいのか」というのは、意外と大切だったりするのかも。
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