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#17 商売術の書について 1〜3

世界初のビジネス書についてご存知でしょうか?

15世紀のイタリア商人ベネデット・コトルリが書き記した【商売術の書】がそれに当たります。

そんな昔の書物が現代のビジネスパーソンの参考になるのか?

そう、なるんです!

仕事の心構えや態度から、商取引の実務、経理や財務の知識、後継者の育成、家庭生活や資産運用まで、現代のビジネス本を彷彿とさせるテーマが多く取り上げられており、皆さんの仕事の指針や確認事項にきっとなると思います。

15の黄金則が紹介されていますが、その全てを端的に分かりやすくご紹介します。【今回は1〜3まで】

最後までご覧になっていただければあなたの教養が深まる事間違いなしです。

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それでは早速やっていきましょう。

本書の推薦の言葉として、ブルネロ・クチネリさん【イタリア高級カシミヤブランド創始者】の言葉をご紹介します。

【コトルリは、その多才さと学問的知識への情熱に満ちた意欲によってだけでなく、また商業術の道徳的価値についての深い考察によっても真の人文主義者であった。
彼の著作から取り出された15の戒律をこれから読者の方々は読んで評価することが出来るのだが、それらは彼のイノベーションの歴史的価値を証明することになるだろう。】

※人文主義者とは神や人間の本質を考察した知識人のこと。


【名誉とともに富む】15の黄金則

1.正しい足で出発するために、可能なことは全て行え。【心構え】
2.自分自身だけを信頼せよ。【知力と行動力】
3. 常に、困難と苦悩に耐える準備をせよ。【体力と忍耐】
4.あなたの技芸に専念せよ。【事業の範囲】
5.常に質を追求せよ。【品質】
6.常に正確で整理された帳簿を所有せよ。【会計】
7.金融を理解し、それを活用することを学べ。【ファイナンス】
8.共同経営者を尊重せよ。【利益の分配】
9.契約を守れ。【支払いと取り立て】
10.あなたの性格。【心の在り方】
11.教養がすべてであり、過小評価してはならぬ。【教養】
12.公的な存在であることを学べ。【話し方、身なり】
13.息子たちを教育せよ。【後継者の育成】
14.家族を大切にせよ。【家庭生活】
15.大地に投資せよ。【資産運用】

今回は1〜3までの要点をご紹介します。

1.正しい足で出発するために、可能なことは全て行え。【心構え】
・取引や商売を始めようと望む者は、適切な場所を選び不適切な場所を避けなければならない。
→どこで何を始めるかが勝敗を決する。

・商業活動を始めるにあたって、不可欠なのは、自分の得意なものが何かを見極め、経験で体得する。
→専門分野を磨け。

・常に新しい取引を検討して、試みる。
→可能性を模索し続ける。

2.自分自身だけを信頼せよ。【知力と行動力】
・眼前に置かれているものを眺めるだけでは十分ではなく、物事の成果を測らなければならない。
→分析を怠るな。

・商人には先見の明がなければならない。
→読み合いに勝たなければならない。将棋と同じ。

・商人は巧妙でなければならない。
→仕掛けを持つこと。

・運命は常軌を逸したものの家を訪れず、訪れたとしてもそこに留まることはほとんどない。
→誠実で思慮深い者が勝ち取る。

・商売は助言を欲しない。
→助言という名の搾取に騙されない。

・優れた商人は任された仕事に対し、ありそうな結果、起こりうる障害と損害、そして類似した事柄を語ることができる。
→想定力が問われる。

3. 常に、困難と苦悩に耐える準備をせよ。【体力と忍耐】
・商人には身体的な能力も要求される。
→地道な努力が必要。

・時には、食べる事、飲む事、眠る事を削る必要が生じる。
→何かを得るために何かを削る必要がある。

・ただの荷物運搬人であってはならない。
→身体的な苦労より精神的な苦労を取れ。

何か参考にして頂ければ幸いです。
それでは、また次回!

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