承認をとるための仕事はもうやめましょう
本稿はこちら→ https://bizposans.com/approval/
もう一度考えよう。なぜ我々の生産性が低いのか
「日本のホワイトカラーの生産性は先進国の中でも最低だ」
「だから仕事の効率化が重要だ」
そんなことが叫ばれて幾星霜を経ています。
そろそろ本気で考えないと、まずいです。もう手遅れかもです。
なぜ生産性が低いのか。それを考える前に、
突然ですが、経路依存性という言葉を知っていますか?
そうだよね〜過去に囚われるのは分かる。
気をつけようね・・・・
この概念の本当に恐ろしいところは、分かったつもりになることです。
振り返れば理解できるが、現在進行形で囚われている過去については、
相当自覚的にならないと見逃してしまうことなのです。
ぽ〜さんは、我々がまさに今この瞬間もとらわれている経路依存性の一つに、報連相は絶対大事という仕事哲学があると思ってます。
承認のために仕事をしていないか
特に問題なのか報連相のうち、報告です。
しっかりとしたわかりやすい丁寧な報告ができること、
それができるビジネス人である、という見解について
ほとんど誰も疑っていません。
一発で上司に報告が通るようなわかりやすい資料作りや交渉術を指南するビジネス本は山ほどあります。
会社の規模によっても異なるますが、
xxx円以上は部長承認、
xxx円以上は社長承認、みたいな決裁の基準ありますよね。
そして、その決裁を得る際には、報告会議を行うこと、
その報告資料作りという仕事が当然のように発生していませんか。
承認の質はビジネスの判断を明確に遅らせる
報告は重要、この因習。
できる人ほど丁寧な報告にその価値ある工数を費やします。
かつてはこれで良かった面もあります。
1. マーケットの競合の意思決定も同じような情報水準と決定のスピード感
2. 情報は限定的であり、決裁者が正しい判断をするためには質を高めた報告と説明が必要だった
一方、特にここ最近十年 2.の前提は完全に崩壊していると思っています。情報は既に、「数分の検索で手に入る」時代に入ったからです。
Open AIとは何者だ→自分で調べろ
そうです。
今まさにOpen AIについて、この報連相の経路依存性が発生しているのです。
ある会社の社長の発言
「我が社でもOpen AIとやらを使うべきだろうか。調査して報告してよ」
いえ。いまや商工会議所"ですら"真っ当に説明資料を提供してくれています。↓
https://www.tokyo-cci.or.jp/page.jsp?id=1200436
携帯で5分で把握できるFactを、部下に作成させる必要が一体どこにあるのでしょうか。
マネージメントへの提言:もう資料を作らせるな
自分でわかっていることに対して、資料を作らせるな。
データは今や誰でも探せる。
今やマネージメントにも甘えは許されません。
逆にいえば情報収集と報告の丁寧さで生きていたスタッフはも要りません。
極端なことを言っていますか?
繰り返しですが、「過去にとらわれている」ことは
相当自覚しないと今わからないのです。