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アンチエイジングの基礎知識 「糖化」と「酸化」について

 11月14日は 「いい(11)とし(14)」(良い歳)と読む語呂合わせから、日本記念日協会認定の「アンチエイジングの日」 です。アンチエイジングを一語で表せば「機能年齢の老化予防、若返り」です。多くの人の願いであり、古くはクレオパトラも楊貴妃もご執心だったと伝わります。
 この日にちなみまして、老化の要因の中から 「糖化」 と 「酸化」 に関する情報をお届けします。  

〔1〕 老化の要因 「糖化」 について

 ヒトの身体は、屋台骨とも言えるタンパク質が適所で働くことで生命活動が維持されています。個々のタンパク質にとって、本来の姿かたちが変わることは、その機能の低下につながり、様々な病気の発症にもつながっていきます。実際に加齢に伴い、タンパク質は様々に糖化変性を受け、働きが落ちたものに置き換わっていきます。この糖がくっつき、変性・劣化したタンパク質はAGEs(終末糖化産物)とよばれ、老化のプロセスに深く関わることが明らかにされてきました。さらに、タバコや食事に由来する外因性のAGEsが、多岐にわたる老年疾患の発症リスクを上昇させる可能性も指摘されてきています。

【参考情報】
 山岸昌一 (2019) 「死神AGEsを標的とした抗加齢医療」 日本抗加齢医学会 第2回メディアセミナー

〔2〕 老化の要因 「酸化」 について

 酸素を活用してエネルギーを享受している全ての生命は、誕生の瞬間から酸素毒性の十字架を背負って生きて行くことが運命づけられています。時間の経過とともに進行する老化の運命から逃れることはできません。したがいまして、アンチエイジングには酸化ストレスを抑えることが重要です。特に脳は酸化ストレスに弱い臓器ですので、脳の病気は老化と関連が深いものが多数あります。脳卒中、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症などが代表例です。

【参考情報】
 阿部康二 (2022) 「脳のアンチエイジングと見た目のアンチエイジング」 日本抗加齢医学会総会

〔3〕 アンチエイジングを推進する取組みについて

 身体は種々の組織・器官・臓器から複雑に構成されていますが、それらが一様に老化するわけではありません。個人差や部位による差があります。さらに、老化を促進する危険因子も人それぞれです。例えば壮年世代でも、身体の一部に加齢による病的退行変化が生じ、それが他の健常部にも悪影響を及ぼすことがあります。一方、健康長寿の達成者である百寿者は全身がバランスよく老化していることと、老化危険因子が少ないことがわかっています。それゆえ、アンチエイジングドックにより老化の弱点を早期に診断し、全体の調和をはかり、老化危険因子を是正することが健康長寿への王道と考えられます。

 アンチエイジングドックにおいて、老化に関係する検査項目は次の2系統、各5項目があります。

老化度
 筋年齢、血管年齢、神経年齢、ホルモン年齢、骨年齢
老化危険因子
 糖化ストレス、酸化ストレス、免疫ストレス、心身ストレス・生活習慣

 この2系統それぞれの弱点1項目ずつを是正するだけでも、老化に関する課題全体の概ね8割は達成できると考えられています。

【参考情報】
 米井嘉一 「抗加齢医学・診断とは」 日本抗加齢医学会ウェブサイト.

〔4〕 いつまでも若々しく! コンディションを整える機能性食品素材について

 「糖化」 と 「酸化」 の観点から、アンチエイジングには糖分代謝の改善、酸化ストレスの抑制が有効です。これらを促す栄養素はサプリメントの利用により効率よく摂取することができます。有効性の高い機能性食品素材をご紹介します。次の ▶ 印のリンクから弊社のホームページをご参照ください。

 ▶ SACニンニク
 
S-アリルシステイン(SAC)には抗酸化ストレスなど、多彩な機能性があります(図1)。当社独自の発酵製法により、SACの含量が大幅に増加しました(生ニンニクの200 倍 以上!)。また、ニンニク特有のにおいが大幅に減少しました。この次世代ニンニク素材は、国内外の展示会で大変ご好評をいただきました。

 ・ お知らせ ▶ 「Vitafoods Asia 2023」 に出展しました
 
・ お知らせ ▶ 「食品開発展 2023」 に出展しました

図1 SACの多彩な機能性

 ▶ ブルーベリー葉エキス末
 
ブルーベリーの品種は200以上あるといわれています。その中でも特に葉に高い機能性を持つ品種を選定し、葉の収穫を目的に栽培された原料を使用しております。当素材による抗糖化、血糖値上昇抑制、抗酸化の効果を確認しました。

  ▶ ギムネマシルベスタエキス末-H
 
ギムネマシルベスタは東南アジアに自生しているガガイモ科の植物です。この葉より抽出されるトリテルペン系サポニンであるギムネマ酸には、腸管における糖吸収抑制作用があることが知られており、古くから糖尿病の治療に用いられてきました。

 ▶ 宮崎産にがうり果汁末
 
夏野菜ニガウリは様々な有効成分を含むことが知られている健康野菜です。この健康成分をギュッと濃縮し、一年中利用できる粉末にしました。当素材による血糖値上昇抑制効果を確認しました。

 ▶ DC-15菌エキス末(納豆菌発酵物)
 
「DC-15菌」は韓国で見いだされた納豆菌の一種です。当素材による血糖値上昇抑制、糖分の吸収抑制(αーグルコシダーゼ活性阻害)の効果を確認しました。

 ▶ グァバフェノン(グァバ葉ポリフェノール)
 
グァバの葉には多くのポリフェノールが含まれています。このポリフェノールを抽出し粉末化しました。ラットにグァバフェノンを経口摂取させ、生体内に吸収後の血漿抗酸化能を調べた結果を下記にご紹介します(図2)。低分子ポリフェノールである(-)エピカテキンは、経口摂取後1時間で抗酸化能を示しました。一方、タンニンなどの高分子ポリフェノールを多く含むグァバフェノンは、経口摂取後6時間で強い抗酸化能を示しました。

図2 グァバフェノンの抗酸化効果

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