現実に起こりうるリアルで最悪なシナリオ『小隊』(小説)
こんにちは。
朝晩寒くなり、いよいよ冬の足音が近づいてきましたね。
今回は小説をご紹介します。
『小隊』 (砂川文次著 文春文庫)です。
この本は長期化するロシアのウクライナ侵攻のニュースを見たことがきっかけで読みました。
本にはタイトルの『小隊』含めて3話の短編が収録されています。
『小隊』はロシアが北海道へ侵攻してきて、
それを防衛する陸上自衛官たちがメインで物語が進みます。
避難に応じない民間人や防衛陣地を構築してもなお、戦が始まっていることを実感できない隊員。
そして、戦闘シーンでは過激な描写がありますが、隣にいた仲間が次の瞬間には事切れている。これが戦争なのかと考えさせられます。
日本が戦争、ましてや日本本土が戦場になるなんて映画か小説でしかありえないよねと思いますよね。
歴史で見ると太平洋戦争末期、ロシアの前身であるソ連は実際に北海道侵攻作戦を計画していましたし、そう考えるとウクライナ侵攻は対岸の火事ではないようにも思えます。
小説、フィクションとはいえ戦争に巻き込まれたらどうなるのだろう。どこへ逃げればいいのだろうか、家族を守るためにどうすれば良いのかなどいろいろと考えさせられました。
いかがでしょうか。
秋の夜長の読書にぜひ読んでみてください。
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