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マネジメント的な話

こんにちは

私はこれまで、大きな会社や海外駐在、ベンチャー企業(≒スモールビジネス)、ITスタートアップ企業と、狙った訳ではないですが、比較的バリエーションに富んだ企業で経験してきました。

そんな中で過去に出会ってきた上司(社長含む)で、これはマズイな。。。やっちゃいけないなという言動やマネジメントを振り返ってみて、反面教師としつつ、今後の自分に置き換えた時にどうすれば良いのかというのをまとめるためにも書いてみます。

自分の近しい人を貶す。悪口を言う。

もしかすると本人は悪口とか貶している訳ではないけども、すぐに「あの人はこうだから。」「〇〇さんはこれが苦手だよねー。」「□□さんはこれができない。」みたいな感じで批判するというか評価するというかが好きでよくクチにしていた。

極めつけは、自分の奥様の事を「本当に頭が悪いんですよー」と、よく言っていた。(もしかすると本人は愛着を持って言っていたつもりなのかもしれないが、、、)

そういう人に限って、隣の芝は青く見えるのか、▲▲社の社員はすごく優秀。しっかりと業務に取り組んでいる。みたいに言いがち。

これはもう確実に、『あ、どうせ自分も陰で同じように言われてるんだな。』と誰しも99%の確率で思うので、マイナスの効果はあってもプラスの効果はほぼない。

自分はあえて陰で他人を褒めるようにしよう。

思い込みが激しい。自分の尺度で判断する。

会社で営業顧問と若手を探していたので、昔大変お世話になった日本でも10番手ぐらいには入るとても有名企業出身の60過ぎのおじさまと、タイミングを別にして昔の会社の部下が転職活動していたので入る入らないは別として代表に紹介した。所謂、リファラル採用というやつ。

おじさまの方には、何ら会社の説明をきちんとせずに、「何か質問はありますか?」と切り出し、おじさまの方も何とか質問を振り絞ってはいたが、それほど話も盛り上がらずに、もしご興味ありましたら是非、ご協力ください。と言って帰した。(流石に終始、丁寧には対応していた)

その後、代表に感想を聞いてみると、「ああいうタイプは、周りから仕事を持ってきてもらってふんぞり返って仕事をしてきたので、難しいね。普通はもっと会社の事を事前に調べてきて勉強してくるもの。」とのこと。

100歩譲って、事前に勉強してきていなかったのかもしれないが、それを紹介元の僕に言わなくても良い。。。

更に、有名企業出身ということで、本当の仕事っぷりも何もしらないのに自分でバイアスをかけてしまっている。自分の尺度でしか人を見れない。

若手の方も同じような状況で、挙句、本人にその場で軽く説教をする始末。

説教をしてその人のためになればという勝手な思い込みがあるのだと思うけども、説教なりアドバイスを求めていない人からもらうアドバイスほど滑稽なものはないなと思った。

同じく代表にその若手の感想を聞いてみると、「彼は何も考えていない。」と。

いやいや、何も考えていない人なんていますか?みんな、何かを考えるから思い悩み、でも成長し、何か新たなことを生み出したりチャレンジしたりするものだし、それを紹介元の僕に言わなくても良くない?

一生この会社には自分の知人なり友人を紹介するまいと心に誓いました。

誰かを紹介してもらったら、まずは紹介元に感謝しよう。
例え、変な人だったとしても。

自分の経験や実績に絶対的な自信を持つ。

これはどちらかというとプラスな要素に感じるかもしれないが、

・過去の栄光は結局、過去の栄光でしかない
・時代は流れている

である。

昔の上司から何度か、「俺は年間売り上げ〇〇億円達成した。」とか「前はずっとマーケティングの仕事をしていたからこの辺の事は詳しい。」みたいなことを何回か言われた。少なくとも5回ぐらいは。

確かに〇〇億円売り上げたのは凄いし、陰ならぬ努力もあるのであろう。しかし、それにはその時の会社の冠とか置かれた環境とか様々な要因がある。それをずーっと、継続して、会社や環境が変わろうとも達成し続けているのかどうかに真価が問われる。そして、重要なのは’今’どうなのかである。

また、マーケティングの件でもよくよく聞いてみるとC向けに媒体など使ってどうやって人を集めるかみたいな事をやってらっしゃたようで、その時に話していた題材は、B向けであって、デジタルとかSNSとかMAとかCRMとか様々な手法やツールがどんどん出てきていて、どうやって設計していくかというテーマだったのに、詳しいと言われても。。。時代は流れている。

自分の実績や経験に裏打ちされた自信を持つのはとても大切なことだとは思う。しかし、それにすがって前に進もうと、前を見ようとせずに過去にばっかり囚われていては全然説得力がなくなってしまう。

自分の経験のない事、知らない事や新しい取り組みに対しては素直に、
より詳しい人、より上手な人からのアドバイスを受け入れる。

全部自分で決める。

これまたどちらかというとプラスな要素かしら?と思われる事ですが、ベンチャーとかスタートアップとか小さな組織で垂直型にビジネスを立ち上げ、先の見えないことに闘って行こうとする場合、私の持論ですが、

「絶対的にワンマンが良い。」

いやいや、どっちやねん!という話なんですが、ワンマンにもいくつかのパターンがあると気づきました。

1.全部自分で決めて、特に共有もせずに勝手に突き進み周りが付いていく
 →物凄いカリスマ性があったり、スーパー頭が良い人の場合うまくいく

2.全部自分で決めるんだけども、一応、周りの意見を聞くし、周りにも共有はする。でも結局は自分で決める。
 →物凄い人間力が高く、求心力もある人の場合うまくいく

3.事前に周りの意見を聞き、それらを取り入れたうえで自分で判断して意思決定して決める。
 →カリスマ性やスーパー頭が良くなくてもうまくいく可能性がある

ま、どちらかというと3のようなタイプは人間力や求心力が備わっているような人ですね。

1と2はよく巡り合うんですが、3のタイプはあまりいないような気がする。3のタイプは自分でベンチャー、スタートアップをしようと思わないのかもしれませんね。

2のタイプは、意見を聞いてくるが、いやいや、もう自分で決めてますやん!って感じで、周りのモチベーションを落とすケースも多いですね。

0→1のフェーズでは全部自分が矢面に立ってワンマンでやっていくが、
事前に周りの意見を聞きながら進めていく。

会議やMTGでコストの話をする。

特に、経営者が、管理職以下のメンバーやスタッフ層がいる中の会議やMTGで「今月、この経費に〇〇万円かかっている。」とか、「このシステムには毎月■■万円も使っている。」だとかは、絶対に言わない方が良い。

 経営者 to 管理職や管理職 to スタッフはOK。
 だけど、経営者 to スタッフはダメ。

よく、若手社員にも経営的感覚を持って欲しいとか聞こえは良いかもしれないけど、そもそも会社全体の収支やお金の流れを決めるのはあなたですやん。と興ざめしてしまいがち。百年の恋も冷めがち。

あと、わざわざ経営者がスタッフがいる前で、〇〇万円とかお金の事をどうのこうの言っていると、「あ、この人はお金の事しか考えていない。」と思われかねない。

特に最近の若者?は社会貢献性なんかを意識している人も多くなってきている?(ごめんなさい、この辺はなにがしかの根拠はありません)と思うので、わざわざ経営者がスタッフもいる前で話す際には、もっと夢とか社会貢献性とか我々の存在意義とかそういったダイナミックな話をした方が良い。

自分がスタッフや若手と話す時には、
お金の話は置いておいてダイナミックな話をしよう。
(水面下で一所懸命泳げば良い。)

渡したコントローラーを取り上げる。

新しい施策やプロジェクトのマネジメントや、新人の教育などなどもちろん人間一人でできる範囲なんてのは限られている。なので、色々な事を「任せる。」という事が発生すると思うのですが、

前にいた上司(もしかすると上司と言われる種族はほぼ全て?)は、
すぐに渡したコントローラーを取り上げるタイプでした。

「いや、ここでジャンプをした方が良い。」
「なんで、あそこで土管に入らなかったの?」
「実はあそこを上にあがるとボーナスステージに入れるんだけど、知らなかったの?」

みたいな感じで、すぐに自分がコントローラーを持った方がうまくいくと思って取り上げてしまったり、自分では挑戦したことないゲームであった場合でも自分にやらせて、自分でやった方がうまくいくと取り上げようとする。

はたまた、「自分でレベルを上げた方が早い。」とでも言うかのように、プロジェクトのメンバーに対して、俺の若かった頃はなと、有難い説法が始まっていたりしたものなら目も当てられない。

なので、大切なのは、今は3機あって、5ステージまでは3機全滅してしまってもそれは損害だけども仕方がないと腹を括って、

 ・5ステージをクリアするまで
 ・3機全滅するまで

は、完全に任せる!と決めて、一切の干渉をしないのが良い。

しかし、この「任せる。」もまた曲者で、考えるのが面倒くさいから任せるとか、ゲームのルールを教えてもいないのに任せるというのはただの放任なので、やってはいけない典型だと思う。

テーマとルールを与えてコントローラーを渡したのなら干渉しない。

けつを拭かない。

ま、これはもう言わずもがななんですが、
昔、当時の上司から「このシステムって入れたらどうかな?」と聞かれ、正直に「いや、ペイしないっす。」と答えていたにも関わらず、勝手に申し込んで、勝手にそのシステム推進担当に任命されていて、で案の定、全然稼働しなくって(これは言い訳ですが、当時の商材には合わないシステムで且つ、無料システムで98%代替できるものがあったにも関わらず)
なんとか、改善しようと取り組んでみたもののペイするまでには到底及ばず、じゃ解約を。。。という話になったけど、当たり前ですが契約が残っていてブーブー言われるという事案がありました。。2回ぐらい。

これは企業戦士あるあるでしょうか。。。

自分で決めたのなら他人のせいにしない。自分のけつは自分で拭く。


と、いうことでいかがでしたでしょうか。。
もうほぼほぼ、昔の上司の悪口大会になってしまいましたが、これの恐いところが、意外と自分では気づいていないって所です。

もしかすると、自分も知らず知らずのうちにこれ以外でアカン事をたくさんやってきていると思います。

常に、ルッキングアラウンドで頑張っていきたい所存です。

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