ルーツ原点を辿る、川の流れのように時は流れている
★今ある原点を振り返ってみる
ご自身で事業を始めた方も、事業を継がれた方も、それぞれご商売を始めたきっかけがあるはずです。例えば、先代が大工をしていて独立し、現在の工務店を創業したり、先代が急逝し、身内ではないけれど社長を引き受けたりしたケースが考えられます。また、会社が大きくなるきっかけもあるでしょう。当時珍しかった工法を取り入れたり、大手の不動産会社に営業して受注できるようになったりと、何かしらの行動が背景にあるはずです。行動があれば意思もあり、その意思に至った理由を考えると、今の事業のルーツが見えてくるでしょう。
弊社も60年前に印刷業を始めました。周囲には大日本印刷や産経新聞の大きな印刷工場があり、下請けの仕事も受けようと思えば受けられる環境でした。しかし、先々代は下請けにはならず、お客様との直取引に信念を持ち、取引先を増やすことで現在の形になりました。現在、下請けはほとんどなく、1社依存率が売上の10%になるようなお得意先もありません。今の印刷業界を考えると、下請け中心だったとすれば現存しなかったかもしれません。簡単に安易に売上を増やそうとせず、ライバルがいないところに行く「天邪鬼(あまのじゃく)戦略」を取ったことが弊社の原点です。
日々判断を迫られることが多いですが、自社の原点に立ち返って考えてみてはいかがでしょうか。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?