業態進化は「支援する」と言う切り口で考えるとスムーズに考えられます①
どうすれば業態進化することができるのか?おすすめなのが、今お付き合いしている会社を支援するという切り口で考えるとスムーズに考えられると思います。
居酒屋などにお酒を卸す業販の酒屋さんがありました。
飲食店全般の閉店率は、1年目で約3割、2年目で約5割、3年目で約7割と言われています。結構な割合で開店、閉店が発生します。
開店するには当然費用がかかりますし、全部を自己資金だけで出店するのは約2割程度だそうで、借り入れをして開店しています。
いざ開店しても、うまく集客ができず赤字になったとすると、簡単には行かないのです。
例えば、開店するのに1000万かかったとします。300万は自己資金、700万は借り入れで出店したとします。お店がうまく行かず毎月30万の赤字だったとします。もう資金が底をつきそうなのでお店をやめようとします。ここで問題になるのが退店の事前通知が半年と言うところが一般的です。となると30万✕6ヶ月=180万円はお金が出ていくことになってしまいます。
更には原状回復して退店しなければならず造作にもよりますが、250万程度はかかります。お店を辞めると決めてからも300万~400万はかかってしまいます。開店する際に借り入れしていたら本当に借金だけが残ります。
そこでここの酒屋さんは辞めようとしているお店と、新たにお店を始めようとしている人をマッチングさせて、居抜きでお店を始めるサービスを考えました。
退店する人の退店費用を少なくし、開店する人の初期費用も安くなるアイデアです。この酒屋さんは宅建の免許も取得され、お酒販売の売上とお店の紹介手数料という二毛作で売上を作られています。
これはお店をやめようとしている人の支援と言う切り口です。退店、開店時のお困りごとを支援することで新たな売上をつくられました。本業にもシナジー効果のある事業進化の事例です。
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