漆喰と珪藻土の違いについて
★漆喰と珪藻土は壁材として似ていますが、性質は異なるものです。
まずは漆喰と珪藻土がどのようなものか説明します。
漆喰 (Lime Plaster)
成分: 主に消石灰とスサ、海藻などの糊
特性: 湿気を吸収しやすく、乾燥すると硬くなります。また、空気中の二酸化炭素と反応して炭酸カルシウムを生成し、硬化します。
用途: 壁や天井の仕上げ材として使われます。日本の伝統的な建築に多く使用されており、城や蔵などに使われています。
珪藻土 (Gypsum Plaster)
成分: 主に硫酸カルシウムと水を含む珪藻土。
特性: 湿気を吸収しやすく、乾燥すると硬くなりますが、石灰と異なり、空気中の二酸化炭素とは反応しません。
用途: 壁や天井の仕上げ材として使われます。調質性に優れ、湿度70%以上になると吸湿、湿度40%以下になると放湿します。
どちらも仕上げ材として使われますが、成分や特性が異なります。
漆喰の消臭性と抗菌性
消臭性: 漆喰は消臭効果もあり、特にアンモニアやホルムアルデヒドなどの有害な化学物質を吸収・分解します。自然素材でありながら、空気清浄機能を持つ点が特徴です。
石灰を含んでいるので強アルカリ性であるので、菌やウイルスを不活化させ、またカビの発生を防ぎます。珪藻土と比べると耐久性に優れています。
珪藻土の調湿性
調湿性: 珪藻土も非常に高い調湿性を持っています。多孔質構造により、多量の水分を吸収・保持し、必要に応じて放湿します。これにより、室内の湿度を快適なレベルに保ちやすいです。
調湿性を重要視するなら珪藻土、消臭性、抗菌性が欲しいと考えるなら漆喰のほうが向いています。ただ漆喰は価格が高いと言われていますが、ヘルスタッコという漆喰は珪藻土と変わらない価格で施工することができます。