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定期的な振り返りジャーナリングで効果が倍増する(前編)
ジャーナリングは、その瞬間の気持ちや思考を自由に書き出すだけでも大きな効果を得られる。
頭の中をクリアにし、自分の心の動きを整理できるため、日常生活がグッと充実しやすくなるのだ。
しかし、これをさらに発展させ、書き溜めたノートを「定期的に振り返る」ようにすると、ジャーナリングの効果は驚くほど大きくなる。
日々の書き出しを“その時限り”にせず、自分だけの大切な資産として取り扱うのが「振り返りジャーナリング」のポイントである。
なぜ振り返りが大切なのか
ジャーナリングは通常、その日その場の感情や思考を吐き出す行為だ。書いたあとにスッキリし、そのままノートを閉じるという人も多いだろう。
もちろんそれだけでも充分な効果はあるのだが、実はノートには「自分らしさ」や「大切にしたい価値観」などが貴重な形で蓄積されている。
それらを定期的に振り返ることで、
自分が以前に大切だと感じたことを再確認できる
時間が経って忘れていた「響いた言葉」や「学び」を思い出せる
成長や変化を実感し、次の行動に活かせる
といった恩恵を得られるようになる。
日々のジャーナリングに加え、一定のスパンで“振り返る時間”を設けるだけで、書いた内容が単なる吐き出しから人生の羅針盤へと変わっていくのだ。
1ヶ月単位の振り返りで気づくこと
1. 意外と忘れている大切な感情や学び
一ヶ月前に「すごく大事だ」と思った発見やアイデアも、日常の忙しさで忘れてしまうことが多い。
改めてノートを振り返ると、「あ、これ大事だったのに放置してた」「あのとき感動したの、そういえばこれだ」と再認識できる。
そうすることで、自分が本当に大切にしたいことを着実に蓄積していける。
2. 自分の変化や成長を実感できる
1ヶ月もあれば、仕事や生活の中でたくさんの出来事が起こる。
振り返りジャーナリングを通して、「前はこう悩んでいたのに、いまは少し成長しているな」といった実感が得られ、自己肯定感につながる。
3. 長期的な目標に意識を向けやすい
毎日のジャーナリングでは、その日の気持ちを優先して書くことが多い。
1ヶ月のまとめを行うことで、「実は前からこうなりたいと考えていた」「毎週似た課題が出ている」という長期視点を持つきっかけになる。
1ヶ月振り返りジャーナリングのやり方
ここでは、1ヶ月分のノートを振り返る具体的な手順の一例を紹介する。
ノートの新ページを用意
まずは「○年○月の振り返り」といった見出しを作る。その月の最初のページから読み返す
1ページずつざっと目を通し、特に「これは大事だ」と思う部分に線を引くか、マーカーを引く。大事な箇所をまとめページに転記
気づきや学び、心に響いたフレーズなどを“振り返りページ”に再度書き込む。「△△というアイデアが今も重要そう」
「■■のときに感じた○○という感情は何度も読み返したい」
新たに生まれた思いを追記
過去のノートを読んで感じたこと、いま改めて抱いた感想なども、いつものジャーナリングの要領で書き足す。(オプション)まとめのまとめを作る
転記した内容や自分のコメントをもう一度眺め、「今月できたこと」「学んだこと」「来月に活かすこと」を簡単にリストアップすると、目標や課題がより明確になる。
“振り返り”がもたらす効果は倍増
毎月の「大切なことリスト」が出来上がる
転記とコメントを続けると、1ヶ月ごとの「大切なことの結晶」がノート内に蓄積されていく。
月が変わっても、また次の月にそのまとめページを最初に読み返すことで、学びを断絶させずに続けられるのが大きな特徴だ。
変化や成長を客観的に把握できる
月ごとにまとめたページを見比べれば、自分がどの方向へ進んでいるのか、一目で把握しやすい。
数ヶ月、半年、1年と続けていると、継続的な成長がデータとして見える化するため、モチベーションが高まりやすい。
日々のジャーナリングが“資産”になる
「そのとき思ったことを書くだけ」のジャーナリングでも多くのメリットはあるが、振り返ることで日々の吐き出しが宝物になる。
自分の思考や感情を“結晶化”して、将来の自分が読み返せるようにしておけば、必要なときに何度でも学びを引き出せる。
まとめ:振り返ることでジャーナリングは何倍にも輝く
ジャーナリングは、その場で感じたことを自由に書くだけでも充分効果的。
しかし、1ヶ月、数ヶ月、1年というスパンで振り返りを行うと、大切な学びや気づきを再確認して、より深く定着させることができる。
自分が本当に大事にしたいものを見失わずに積み上げていくと、日々の行動や選択に一貫性が出てきて、人生を自分らしくデザインすることにつながる。
次回(後編)では、さらに長いスパン(数ヶ月~1年、あるいは数年単位)での振り返り方法や、その効果についても詳しく紹介する。
まずは1ヶ月単位の振り返りジャーナリングを取り入れてみて、自分が書き溜めた思いや気づきを最大限に活かす習慣をはじめてほしい。
後編はこちら。
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