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ジャーナリングには手書きが良いか?キーボードが良いか?

「ジャーナリングをやってみたいけど、手書きで書くのと、PCやスマホで入力するのとどちらがいいのだろう?」
よく耳にする疑問だが、結論から言えば、手書きを強くおすすめしたい。
ただし、キーボード入力にもメリットはあるため、それぞれの特徴を比較しつつ、どちらが自分に合うかを考えてみよう。



1. 手書きジャーナリングをすすめる理由

1-1. 思考とアウトプットのスピードがちょうどよい

ジャーナリングの最大の目的は、自分の思考や感情をゆっくり整理しながら書くことにある。

  • スピードが遅いからこそのメリット
    手書きだと入力スピードは決して速くない。しかし、その分、文字を書きながら頭の中でじっくり考えを進めることができる。思考とアウトプットのペースが合いやすいため、集中しやすいのだ。

1-2. 記入の自由度が高い

手書きは、紙に文字を書くだけでなく、図解や矢印、強弱のある線など、自分の思考を自由に表現できる。

  • フリーフォーマットで書ける
    頭の中にあるイメージを制限なく“落とし込む”のに最適。マインドマップやイラストを描くのも簡単なので、より直感的にアイデアを膨らませられる。

1-3. 思考と身体の動きが直結しやすい

ペンを握り、紙に文字を走らせる感覚は、身体の一部がそのまま言葉を生み出しているような感覚を得やすい。

  • スムーズな没入感
    キーボード入力だと、変換ミスやショートカット操作など、余計なステップが入るため思考の流れが中断されやすい。一方、手書きは書く動作そのものが自然体で、思考を遮らない。


2. キーボード入力・スマホ入力のメリットとデメリット

2-1. キーボード入力の利点

  • スピード
    文章量が多い場合、タイピングのほうが圧倒的に速く入力できる。考えたことを短時間でアウトプットしたい人に向いている。

  • デジタル化のしやすさ
    保存・検索・コピーなどの操作が簡単。過去の記録をすばやく参照したり、別のツールと連携しやすい。

2-2. キーボード入力のデメリット

  • 思考が分断されやすい
    ミスタイプや文字変換が煩わしく、「書く」こと以外のタスクに意識を奪われやすい。

  • 自由度が少ない
    テキスト入力がメインのため、図やイラスト、装飾的な表現は別ツールを使わないと難しい。

2-3. スマホ入力の特徴

  • いつでもどこでも書ける
    電車や外出先などでもポケットからスマホを取り出してサッと記録できる。

  • メモ的に使うのがベター
    スマホ画面は小さく、長文入力は手間がかかるため、アイデアや短い気づきを残す程度に向いている。


3. おすすめの使い分け

3-1. 基本は手書き

本格的に自分と向き合い、思考を深堀りしたいなら、まずはペンとノートを用意してみよう

  • 落ち着いて書く時間を確保
    朝起きてすぐや、夜寝る前など、少し静かな時間をつくり、紙に向き合うと気持ちが落ち着きやすい。

  • 自由に書く
    大きな字、小さな字、強調したいところは枠で囲むなど、自由にフォーマットを変えられるのが手書きの強み。

3-2. デジタルツールとの併用

どうしても保存や検索を重視したい人は、必要に応じてデジタル化するのも手だ。

  • スマホでメモ→後でノートに書き写す
    移動中などに浮かんだアイデアをスマホにメモし、後からノートへまとめる。二度書きすることで内容を再確認でき、深掘りも進む。

  • PCでまとめや整理を行う
    ある程度たまった手書きの内容をキーボードで入力しながら振り返ると、抜粋や再構成がしやすい。

3-3. ChatGPTなどAIとの連動

最近は、ジャーナリングの相談相手としてChatGPTを使う人も増えているが、その場合は必然的にキーボードが必要になる。

  • 「相談」はデジタルで、「深掘り」は手書きで
    AIに質問したりアドバイスをもらった後、具体的なプランや新たな気づきをあらためて手書きノートに書き込むと、より理解が深まる。

なお、ChatGPTを使うことで、ジャーナリングからの思考を更に深められる、という点については以下の記事で解説している。


4. まとめ

手書きには、ゆっくり考えられること、自由に表現できること、思考と身体の動きがリンクしやすいことという大きなメリットがある。
一方で、キーボード入力やスマホ入力には、スピードや保存・検索のしやすさといったメリットがあるのも確かだ。
しかし、ジャーナリングにおいては、まずは「思考の整理」「自分との対話」に重きを置くため、手書きを基本と考えるのがおすすめだ。

  • どちらも試して、自分が書きやすい方法を探る

  • ノートとデジタルツールを併用し、目的に合わせて使い分ける

最終的に、「何を書くか」「どう向き合うか」がジャーナリングで得られる効果の鍵になる。
ツールはあくまでサポート役と割り切り、自分の思考を素直にアウトプットできる方法を見つけよう。
もしこれまでPCやスマホを使っていた人は、ぜひ一度、紙とペンでのジャーナリングを試してみてほしい。思考の流れや心の変化が、よりはっきりと感じ取れるかもしれない。

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