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介護を仕事として考える: 私の経験と学び

介護事業を始めたきっかけとこれまでの歩み

皆さん、おはようございます。本日は「仕事として介護を考える」というテーマでお話ししたいと思います。私が介護事業を始めたのは、2011年の東日本大震災がきっかけでした。それ以前は、19歳の頃から介護現場で働き、リーダー職、管理職、施設長といった役職を経験し、ケアマネージャーとしても活動していました。介護に対する情熱を抱き続け、自身の介護スキルと価値を高めるために努めていました。そして、最終的にはその情熱が企業を立ち上げる動機となりました。

経験豊富なスタッフとの挑戦と試練

事業立ち上げ当初は、資格や経験を持つスタッフが多く加入しました。当時は中途採用や新規採用が比較的容易であり、多くの人材を募集しました。しかし、半年も経たないうちに、経験者や有資格者が次々と退職してしまいました。これは、私の思いが強すぎて伝え方や運営方法に問題があったからだと感じています。その一方で、経験が浅いものの介護への価値観に共感してくれた新卒のスタッフたちが、現在も事業を支えてくれています。彼らの存在は、私に介護への熱量をどう伝えるかについて考え直すきっかけを与えてくれました。

経営者としての学びと介護の本質

介護の仕事は、ただ業務をこなすだけではありません。利用者様とそのご家族が最期の時をどのように迎えるかを共に考えることが重要です。日々の業務を通じて、スタッフが見取りに対する恐怖を和らげ、感謝の気持ちで締めくくれる介護を目指してきました。一方で、経営者としての役割を果たす中で、介護の本質を見失う危機感を覚えることもあります。持続可能な事業運営のためには、現場と経営のバランスを取ることが不可欠であり、多角的な要素を考慮しながらも、介護の核心部分を見失わないよう努めています。

持続可能な介護のために考えるべきこと

人口減少が進む中、介護事業は新たな課題に直面しています。働き手の減少、高齢者の増加、介護報酬の引き下げ、国の予算不足といった現実の問題に対処するため、経営者のみならず現場のスタッフ全員が知恵を出し合い、持続可能な経営を目指すことが求められます。

介護の価値と重要性を考える

私たちが忘れてはならないのは、地域の高齢者を支えるという使命です。介護を単なる作業ではなく、誇りを持って取り組む価値ある仕事と捉え、真剣に向き合う姿勢が大切です。介護は誰にとっても他人事ではなく、自分自身や身内がいつか介護を必要とする可能性があるため、その重要性を深く考える時期に来ています。

介護を他人事にしないために

介護は生活の一部であり、誰もが高齢者になる可能性があります。高齢者となった自分がどのようなサポートを受けたいかを考え、今から準備することが重要です。介護に携わる者として、この仕事が機械的ではなく、人間味を持って行われるよう、地域と共に取り組むことが大切です。

地域と共に介護を考える

同じような過疎地域の方々と対話する中で、地域全体で協力し合いながら持続可能な介護の仕組みを築く重要性を再認識しました。これからも地域の皆さんと共に介護の未来を考え、新たな意識改革を進めていきたいと思います。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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