ときには何も考えず

2020年6月11日 16:59

こんにちは、琵琶近江商店のひろもりです。
家庭に仕事に人間関係
嫌なことから楽しいことまで
些細な事でも、何にも考えないことってないのではないでしょうか。
最近は、瞑想がいいと聞いて寝る前にしてみたり…
そして、「雑念が入ってくる」ということが分かりました。
頭を空っぽにしようとすればするほど、入ってくる雑念！
「明日何食べよう」「どこに行こう」「腰が痛い…」
まだまだ修行が必要なようです。
沢山考えるのももちろんいいことですが
たまには「からっぽ」の時間をつくることもいい気分転換です。
先日、そんな気分の時にピッタリな場所に行ってきました。

鳥のさえずりと風の音

滋賀県北の方…湖北地域
小谷城址がある小谷山のふもとにある町「上山田」という地域
おおきな道路からは少しそれた地域なので
車が少なく、とても静かな地域です。
鳥のさえずりがよく聞こえ、
通る風がとっても気持ちいい場所です。
深く息を吸い込むと、普段吸い込んでいる空気とは違う気がします。

「いつまでたっても完成しない里山」

この上山田には、デルフリキャンプというキャンプ場があります。
アウトドア初心者のひろもりなので
いきなり「からっぽ」になることを求めて山に行くことは危ないと思い、お邪魔させていただきました。
最近はグランピングなどが流行っていますが
ここは、自然とちょっと便利が融合した場所で
つくられた自然ではなく、そのまんまの自然をダイレクトに感じることができます。
切り株に腰を掛けたり、キャンプ場にあるハンモックに揺られたり…
ハンモックに揺られながら見える景色は
揺れる木漏れ日と、風とささやく木々、遠く高くにある空
「これが空っぽ・・・？」というような気分になってきました…

目の前のことに、ひたむきに

何も考えず空っぽになってリフレッシュをする。
そういった目的をもって、上山田に向かいましたが
おいしいものを目の前にして、そうはいきません。
バーベキューも可能なので、楽しんできました。
炭火は普段の調理とは違って、加減が難しいので
おいしいタイミングで食べるためには、お肉から目を離せません。
目の前のお肉に、真剣に向きあう…
普段は色々なことを同時に考えることがありますが
目の前のことにひたむきに向きあう…これも一つのリフレッシュのような気がします。

やっぱり「知る」ことは楽しい！

可憐な蕎麦の花

この日は、この地域に住む方にお願いして
ネイチャーガイドをしてもらい
山に自生する植物についてお話を聞きました。
よもぎやカモミール、種が落ちて育っているお蕎麦
ミョウガや山葵など…
普段スーパーで並んでいるものが、山でたくましく自生していることに感動。
普段なら気にも留めない草花たちが、知ることで宝物のように思えます。
他にも、動物に食べられないようするために木に巻かれたビニールのリボンのことや
ラッキーなことに、レアな野鳥「アカショウビン」の鳴き声を聞いたりと初めて知ることが盛りだくさん。
山の空気を吸い、忙しい雑念が空っぽになったことで
新しい、面白い知識がぐんぐん入ってきました。

鳴き声が特徴的なアカショウビン　画：ひろもり

小さな川で自生する山葵探し

小さいころよく探した蛇いちごにも出会いました。

環境の良いところで育つお米

この上山田では、農業法人組合の大戸洞舎（おどふらしゃ）さんが、お米をはじめ様々な作物を育てられています。
ここでは、もみ殻などの農業廃棄物を有機堆肥として再利用し、地域内で資源が循環する農業をおこなわれています。
この、のびのびとした豊かな里山が今後も引き継げるように、購入する方、生産者、地域の環境すべてに嬉しい農業をおこなわれています。