教訓。
こんにちは。
Bitteのbakerです。
今日は長い長いつぶやきです。
時間を頂戴します。
どなたにとっても時間は有限ですから、
他人のつぶやきなど読みたくない方はスルーして下さい。
・・・・・・・
「パン焼きやめて、当初の菓子屋に戻します」
昨年、パン焼き終了と宣言したのに…パン要望の声が。
そのうえ、どうやらこの地域では焼菓子の需要は無いに等しいのでは?の温度を感じる。
焼菓子のcakeは「そんなもん、法事の引き出物で食べきれないほどあるわ!」
日持ちのする小焼菓子は「そんなもん、私だって作るわ!」
パンに至っても、パン焼き器で焼けるから要らない。
わざわざ言わなくも良いことを口にして悪態を突く人々。
嫌と言うほど出会った。
あの人たちは同じ様なことを、他店でも言うのだろうか?
「菓子屋」に何を求めているのだろう?
鬱憤晴らし?
・・・・・・・
こんな掃き溜めのような当店は
今だに「パン屋」との刷り込みをされているらしい。
店舗のカテゴリー変更から、かれこれ1年以上経過しているのに。
「パン! ありませんか?」
「パン!焼かないんですか?」
仕方がないので、
菓子のうちの一部にパンメニューを構成した。
しかし、こう言う時に限って誰も来ない。
そう言うものだ。
言葉に責任を持たないのが、お客様と言うものだ。
一方、言われた私は…と言うと、
パンは焼かないと言ったのに…
自分が言ったはずなのに…。
反省。
それにしても、「需要と供給のバランス」なんて…経営の神様は意地悪だなぁ。
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お客様の言う「パン!」とは、ライ麦の癖ツヨなものなのか?
そうだとしても、もうそれは流石に焼かないと決めた。
なぜなら、
当店御用達の「ドイツで人間の食用に使われているライ麦粉」が、
日本ではなかなか手に入らないから。
手に入りましたから焼きます。
手に入りませんから焼けません。
そんなことを してはいけない。
幸いライ麦パンの需要は限りなく少ない。
特にライ麦粉の消費期限は小麦粉の比にならないほど短いのだから。
・・・・・・・
「Bitteと言う名前だからドイツパンを焼きなさい!」
「ドイツといえばライ麦パンなんだから、あんた!焼きなさいよ!」
目前で、青筋立てて怒鳴り散らす人を、それはたくさん見て来た。
人の噂で聞き、やっと初めて来たのにお目当てが無かったと、暴言と説教が始まるパターンが多い。
「ドイツと言えばライ麦パン」誰がそんなことを言ったのだろう?
日本人の、いゃ その人の個人的な勝手な思い込みに過ぎないのでは無かろうか。
それに、Bitteって…単なる「どうぞ」なのに。
Bitte=ドイツ絡みって…
ドイツ菓子を焼いていた頃、さんざんメディアに載せて頂いていたのに、
誰も振り向きもしなかったでは ないの?
・・・・・・・
そう言えば、この店にライ麦パンを焼くよう指導した例の士業の人もまた、
Bitteといえばドイツ語で、ドイツと言えばライ麦パンという、
風が吹けば桶屋が儲かる的な三段論法的な発想だったに違いない。
この地域でハード系のパンがどれほど食されているか?
況してやどれくらいの人がライ麦パンを知っているか?の、
何の根拠もデータもなく…。
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今、思う。
一度、自分が発言したことは守り抜くべきだ。
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菓子もパンも…なんて、自分に都合の良い話。
そう簡単に、世の中に転がっていない。
・・・・・・・
ところで、
当店は「主軸商品」を決めていない。
軸といえば「焼菓子」だ。
しかし、お客様は「焼菓子の何?」となる。
想像できない場合、理解が出来ない場合、
結果「そんなもん要らねぇ」のだ。
・・・・・・・
今さらながら、教訓を得た。
これほどまでにさまざまな経験をしたのだから、
もっと仕事に、自分の発言に、忠実になろう。
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