適度な運動
5年ぶりにジョギングを再開した。
もともと持久系のスポーツが好きなので、ロードバイクに乗ったり、フルマラソンに挑戦してみたりと、いつも何かしら体を動かしていたのだが、新型コロナウィルス感染症がはびこって以降は、マスクしてまで運動したくなかったので一切運動しなくなった。
運動をやめたら、体重が増えた。
食事でコントロールしようとしても少しずつ増える。もともと大食い早食いの傾向があったので、運動不足の結果、今は自分史上もっとも体重が増えてしまった。
運動をやめたら、気分がふさぎがちになった。
朝起きた時に、仕事行きたくない、全てを投げ出してしまいたいと考えるようになる。仕事でどんなに悩んでいても、15分くらいでも走って汗をかくと気分が晴れる。一瞬とはいえ、仕事なんてどうでもいいやという気分になれる。
運動をやめたら、眠りが浅く短くなる。連続して4時間以上眠れなくなった。2,3時間で目が覚める。一度目が覚めると寝つけなくなって、ベッドでスマホを見るようになる。さらに寝つけなくなる。
運動をやめたせいだけでないかもしれないが、去年は突然めまいがするようになった。ベッドから起き上がったときや、椅子から立ち上がった時に、立っていられなくなるくらい世界がグルんぐるんぐるんと廻った。
そのほかにも、足が浮腫むようになった、いつも体がだるい。肩、腰、背中のこわばり感がどんどんひどくなった。
状況を少しでも改善するために、一日15分くらいでジョギングを始めた。
習慣にしたいので出来るだけ毎日走る。ただし、苦役になってしまうと続かないので、15分以上は絶対に走らない。しんどいと思ったら歩くのも可。無理はしない。という方針。
走り始めて3週間くらい。体重は全然変化ないけれど、体調はいい。少なくとも15分走って、シャワー浴びた直後は充実感、自己肯定感に満ちている。
40代のころは、走り始めると少しでも速く走れるようになりたい、フルマラソンに挑戦したいなどと、高い目標を掲げて体に無理をさせていたが、50代も後半になると、体に無理をさせるとロクなことにならないのは身に染みている。無理すると膝と腰が痛むし、苦役や修行のようになると続かない。必ずどこかで揺り戻し、反動がでてしまう。
だから、とにかくトレーニングウエアに着替えて、ランニングシューズを履いて家から出たら、それで100点くらいのつもりで、ゆるゆるとやってみる。