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決して遠い国だけの問題ではない『ヨーロッパ新世紀』

ここまで没入できる17分があったでしょうか。

「吸血鬼ドラキュラ」の舞台になったことで有名なルーマニア・トランシルヴァニア地方の小さな村を舞台にした群像劇です。

監督はチャウシェスク政権下のおぞましい社会状況を描いた『4ヶ月、3週と2日』でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した、ルーマニアの巨匠クリスティアン・ムンジウ。

村のささいな対立が深刻な紛争へと発展していく様を描きつつ、多くの火種を抱えたヨーロッパ、そして分断された世界の危うい現状を、まざまざとあぶり出しています。

そして住民が一堂に会する集会所でのクライマックスは、17分間にもおよぶ固定カメラの長回しショットで撮影され、私たち日本人にとっても他人事ではない”壊れゆく世界”の有り様が鮮烈に映像化されています。

ブログにて、さらに詳しく『ヨーロッパ新世紀』の感想や解説をお届けします👇


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