未来惑星ザルドス
映画「未来惑星ザルドス」をシネマート心斎橋で鑑賞しました。
ショーン・コネリーの激ヤバ衣装だけでも一見の価値ありな本作。
かのキューブリックもノンクレジットで協力した、先進的過ぎるSF。
今回の記事では「未来惑星ザルドス」の見どころをしっかりとお伝えします!
作品概要
もう、上記の紹介だけで、とんでもない映画であることはご理解いただけたかと思います。
それでは、ここからは、実際に私が観た感想を踏まえて解説していきます!!
ショーン・コネリーの衣装
今作、007の名優、ショーン・コネリーが攻めに攻めた衣装を身に纏っています。
凄いでしょ?
フィフス・エレメントのミラ・ジョヴォヴィッチよりも高い露出度かもしれません。
一部の人には非常にたまらないでしょうね笑
後半はほぼ半裸ですしね。
しかし、この映画の凄いところは、ショーン・コネリーの衣装が霞むほど、他の登場人物の衣装がセクシーなのです。
エターナルズと呼ばれる人々の衣装は、中性的でありながら、とても甘美な魅力があります。
冒頭のメッセージ
「未来惑星ザルドス」は冒頭が非常にショッキングです。
『この物語は、風刺と皮肉に満ちている、近い近未来の話と思ってもらいたい。ありうる話だ。ここで私は偽の神を演じている。登場人物を自在に操ってみせる。だがこの私も諸君を楽しませるための道具さ。』
というセリフから始まります。
これをしっかりとインプットした上で観なければ、作品のカルト感に飲み込まれて迷子になってしまうでしょう。
物語をストレートに捉えるのではなく、風刺的な部分や、皮肉めいた箇所を、俯瞰しながら観るべきであるというメッセージな訳です。
わざわざ冒頭で伝えてくれるのが、非常に親切ですね笑
多くの作品への影響
「未来惑星ザルドス」は、たくさんの作品へ影響を与えています。
NOPE
「NOPE」は2022年に公開された、ジョーダン・ピール監督のSF・ホラー作品です。
「NOPE」でも、超巨大な謎の物体が、空に現れます。
それだけでなく、映画制作者や、観客の「目」というのが、メッセージとしてある作品です。
これは、「未来惑星ザルドス」の冒頭のメッセージと同じです。
俳優や映画監督は見せる側なようで、結局は鑑賞者に消費されるだけの存在であるという。
『だがこの私も諸君を楽しませるための道具さ。』
エヴァンゲリオン
エヴァンゲリオンとも非常に近いものを感じました。
歳をとらない登場人物の設定や、神殺しというタブーに挑戦しつつ、ディストピアを描く様は、よく似ていますね!
巨大な顔面「ザルドス」も使徒のような雰囲気があります。
ブレードランナー
ディストピアを描いている点や、使役するものの反乱的な部分は、「ブレードランナー」ともよく似ています。
レプリカントの反乱と、撲滅戦士たちの暴動が同じ雰囲気です。
また、レプリカントとの関わりを通じて、デッカードが本当に大切なものに気づく点も、「未来惑星ザルドス」に大きく影響されているのでしょう。
ミッドサマー
「ミッドサマー」も大きく影響されているはずです。
服装や、村の雰囲気は、ボルテックスとかなり近いです。
テーマとして、性が大きく関わる点や、不思議な信仰を持っている点も、よく似ていますね。
「ミッドサマー」はホラーにジャンル分けされる作品ですが、「未来惑星ザルドス」に登場する、共同融合と呼ばれる儀式もまた、私にとってホラーでした。
2001年宇宙の旅との類似点は?
「未来惑星ザルドス」の制作にあたって、スタンリー・キューブリックがノンクレジットで協力した理由の一つとして、「2001年宇宙の旅」と、共通したメッセージをもつ作品だという点があります。
「2001年宇宙の旅」は、一見分かりにくストーリーですが、簡潔に述べると、人類が超テクノロジーを持つ存在とコンタクトすることで、より高次の次元へと進むストーリーです。
ここから先の詳しい情報はブログで解説します👇👇
https://www.three-minutes-philosophy.com/zardoz/
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
「未来惑星ザルドス」の見どころと、他の作品へ与えた影響、キューブリックが協力した理由をお伝えしました!
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