「すずめの戸締まり」考察記事【ネタバレ注意】
映画「すずめの戸締まり」を鑑賞してきました。
表面的なストーリーは置いておいて、私なりに感じた作品に込められたメッセージを考察します。
今回の記事ではネタバレを多く含みますので、ご注意ください!!!
よろしいでしょうか。
それでは下記ネタバレを含んだ考察です。
ジブリを意識している
理由は分かりませんが、「すずめの戸締まり」はかなりこれまでのジブリ作品を強く意識しているであろう箇所が見られました。
あくまでもパクリではなくオマージュであると思いますので、ジブリファンは目くじらを立てぬようよろしくお願いいたします。
新海誠監督のことですから、何か強い想いがあるはずです。
温泉街の廃墟
言うまでもなく「千と千尋の神隠し」です。
温泉テーマパークを思わせる赤提灯や、廃墟から始まる点が、「千と千尋の神隠し」の冒頭にそっくりでした。
グロテスクな怪異
こちらも「千と千尋の神隠し」を感じます。
「すずめの戸締り」では、ミミズと呼ばれる怪異が登場します。
このルックスや戦闘シーンは、「千と千尋の神隠し」におけるカオナシや、ハクに似た印象がありました。
ルージュの伝言
全体的に、少女の成長ストーリーである点が「魔女の宅急便」に似ているのですが、これを確信させるのが、車でかかる「ルージュの伝言」です。
あと、スナックのママのオソノさん感も強め。
電車に乗るネコ
これは作中でもモロに表現されていましたが、「耳をすませば」のオマージュシーンがあります。
ネコが重要なカギである点も「耳すま」と共通していますね。
扉の向こう
扉を開けると異空間という点は「ハウルの動く城」とそっくりです。
ついでにいうと、二人の関係性や、草太のルックスも、非常に「ハウルの動く城」感強めです。
古事記「天岩戸神話」との関連は?
こちらはブログで!
震災が主たるテーマ
「すずめの戸締まり」は、震災が主なテーマであると理解して観るのがオススメです。
2011年3月11日に起こった東日本大震災は、2022年の今、自分事と捉えられない世代が増えてきました。
だからこそ、新海誠監督は、忘れないために、今こそ3.11をテーマにした作品を作りたかったそうです。
3.11の被災者であり、家族も失ったすずめが、前を向いて成長していく物語。
という震災に向き合いつつ、前向きな気持ちを持って受け止めていくべしといったメッセージは、熱いものがありますよね。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
「すずめの戸締まり」に関る私なりの考察をお届けしました。やはり、一筋縄ではいかない作品です!