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コロンバス 美しいのは映像だけか?

映画「コロンバス」を鑑賞しました。

小津安二郎監督を敬愛する、コゴナダ監督の作品です。

先日映画館でコゴナダ監督最新作「アフターヤン」の映像とストーリーの美しさや小津安二郎愛に感動したため、その前作にあたる「コロンバス」を鑑賞した次第です。

https://www.three-minutes-philosophy.com/afteryang/

「コロンバス」もまた、非常に美しく、味わいのある作品でした。

今回の記事では、「コロンバス」の美しさや見どころをお伝えいたします!

映像だけで心が震える

「コロンバス」は映像やカットだけで充分に感動できます。

「コロンバス」は、建築の町を舞台に繰り広げられる物語です。

モダニズム建築の数々が何度も登場し、ゾッとするほどの美しさを味わうことができます。

また、それと同じくらい、自然の鮮やかな生命力を感じる映像も多くあります。

この、自然や風景のカットは、小津作品らしさを非常に感じますね。

もちろん、部屋の隅を定点とした小津アングルも頻出します。

美しいですよ~…。

小津作品らしい家族ドラマ

カメラワークだけでなく、家族ドラマの描き方も、小津作品らしさを感じます。

「コロンバス」は、親元を離れられない年頃の娘を主軸に描いています。

これは,小津作品の晩春と似たような関係性です。

https://www.three-minutes-philosophy.com/bansyun/

離れない理由こそ、現代版にブラッシュアップされていますが、根幹部分の気持ちの揺らぎは同じようなものだと感じることができました。


また、泣きの演技が絶品です。

「この話はやめとく」というセリフと同時に流れる涙にはドキリとしました。

これまた、小津作品の「東京物語」にて、紀子が終盤で流す涙と非常に近しいものを感じました。

https://www.three-minutes-philosophy.com/tokyostory/

非対称でも…

作中に最も多く登場するモダニズム建築、サーリネンのファースト・クリスチャン・チャーチ。

これが映画の根幹に迫るメッセージをもっているのです。

詳しくはこちら👇👇


今日の映学

最後までお読みいただきありがとうございます!

「コロンバス」の見どころと美しさを解説しました。小津愛感じる素晴らしい作品でございます。

ぜひブログにも遊びにいらしてください!


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