超最高!「愛ちゃん物語」
「愛ちゃん物語」をシネマート心斎橋で鑑賞しました。
「歴史から消えた小野小町」(2017)がカナザワ映画祭や東京学生映画祭で話題となった大野キャンディス真奈が、2年の構想・製作期間を経て完成させた長編初監督作品です。
予告で気になり、1週間限定公開とのことで、急いで観にいったよ。
今回の記事では、分かりうる作品のディティールや、見どころを紹介します。なるべくネタバレなしでお伝えします♬ブログでは更に120%の情報をお届け。
STORY
ストーリーの魅力はもちろんですが、監督の大野キャンディス真奈さんも大変気になる存在です。
まずは、監督についておさえておきましょう!
監督:大野キャンディス真奈
大野キャンディス真奈さんは1997年生まれです。とうとう、私よりも圧倒的に若い映画監督が登場しました…。
しかも今作では、プロデュース・脚本・編集の全てを手掛けています。
すごすぎ。
Wikipediaのガセが面白い
Wikipediaでは、ロシアと中国のクオーターという記述ですが、これは全くのガセ情報。
というのも、Wikipediaを自分で書いたそうです笑
キャンディスというミドルネームも「なんか書いちゃった」とのこと。
でも、大野キャンディス真奈とすることで、唯一無二の名前となる。
楽しく的確なセルフプロデュースですね!
LGBTは意識しない
特に時流に乗ったわけではなく、自然と聖子さん役を設定したそうです。
これがまた、若い監督ならでは。本当に素晴らしいです。
これからの映像作品は、こうでなくてはならないのかも。
ジェンダー平等に問題意識をもって作ったわけではなく、
映画の見どころ
ここからは映画の見どころを紹介します!
「愛」があればいいじゃない?
今作のテーマはずばり「愛」です。
愛があれば、誰が友だちだって、親だっていいじゃない。
そんな、優しく、寛容な気持ちを、はぐくむことができる暖かい物語です。
いろいろ大変なこともあるけど、明るくほっこりと楽しめます。
愛ちゃんの成長ストーリー
今作は、聖子さんと話したり、いろいろなところに出かけたりすることで、愛ちゃんが成長する様を見守るような物語です。
大切な人と話すことの大切さや、聖子さんような寛容な人への憧れの想いを、再認識しました。
魔女の宅急便を観るように、愛ちゃんと一緒に成長してみましょう。
実際にある原宿のお店
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ここがすごいぞ!「愛ちゃん物語」
ここからは私が個人的にグッときたポイントを解説します!
狂気と笑いの共存
お父さん役の保土田寛さんの演技を筆頭に、狂気と笑いが絶妙に共存していました。
お父さんは怖い人だけど、次の瞬間には笑いに変わるような演技をいれる。
佐藤二朗さんっぽい、親しみやすい俳優さんです。
物語全体としても、ちょっとゾッとするような場面もありつつ、すぐ笑いに変わる。
この感じは、ティム・バートンや「K-12」、「ロッキー・ホラーショー」のに近しいです。
あえて型にはめない
愛ちゃんと聖子さんが初めて出会うシーンでは、不思議な感覚を味わえます。
愛ちゃんが自分の想いをうわぁぁぁぁぁぁぁと話すのですが、そのシーンは愛ちゃんの思考に発話が追い付いていないような演出がみられました。
左右のスピーカーから違うセリフを同時に聞かせることで、何とも不思議な雰囲気に。
ここでもそのスピード感に、少し狂気すら感じます。
恐可愛いです笑
場面の転換や、メタな演出なども、普通の映画の型にはハマっていない。
この独特の雰囲気をこれからも育てていってほしいです!
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
「愛ちゃん物語」の見どころや、大野キャンディス真奈監督について解説しました!
監督自身が「最高じゃん!」と語るこの作品。ぜひご鑑賞ください!
ブログでは私が一番心に刺さったセリフを記述しています。
ぜひご覧ください!