“ニュートラルポジション 解説動画付き” 呼吸と姿勢の研究ノート no.4
この世で最も近く、最も遠いもの。私の体。そして、私の姿勢はどのようにあるべきなのでしょうか。様々に議論が、もしくはそれぞれの人に、自分の体に対する信念があると思います。また、調べてもわからない、効果を感じられない方、諦めた方も多いかと思います。
フランスのガスケアプローチは、姿勢に対する明快な応えをもっています。
それが、ガスケの3つの原則に基づくニュートラルポジションです。
ニュートラル neutral とは、前でも後ろでもない、どちらにも偏らないこと。これをガスケアプローチでは良い姿勢とします。
ガスケの3つの原則。
① placement du bassin 骨盤をニュートラルポジションに置き直すこと
② l'auto-grandissement 伸び続けること
③ respiration de périnée 骨盤底筋群を使った呼吸をすること
この3大原則は、良い姿勢を保ち、運動を行う上で常に必要とされることです。(フランス語ですが、この動画の3:00からをご覧ください)
①に骨盤や脊柱のニュートラルポジションの取り方があります。
これが、仰向けに寝た姿勢、横向きに寝た姿勢、四つ這い、座位(あぐら、正座、椅子座位)、立位、歩くとき、走るとき、その他運動するとき、、と大きく8つのニュートラルポジションがありますが、基本のキは、仰向けでニュートラルポジションが取れるようになり、その感覚を体に覚えこますことです。
1日寝る前に布団の中で5秒でやって5分ほっておく。
持続的牽引力による新しいタイプのストレッチです。
人は、朝起きた時から夜寝る前になると、約2センチ身長が低くなります。
神経系というのは脳→脊髄という中枢神経系。
脊髄→末梢神経という末梢神経系に大分されます。
この脊髄から、末梢神経の神経の枝分かれ道を支えているのが椎間板と呼ばれている背骨のクッションで、これが日中の重力の影響でつぶれて水分が出て身長を低くします。これを日々、リセットしておかないと、末梢神経の影響下にある心臓、血管、肺、内蔵、筋肉、関節、、、脳以外の体の部位に影響が出てしまいます。
(腰椎の椎間板の模式図です)
仰向けのニュートラルポジションを取ることで、背骨のストレッチができ、
重力からくる悪影響を最大限小さくできると考えます。
では実際にやってみましょう。
うまくやれば、5秒やって5分仰向けで寝て、腰まわり肩まわりがスッキリ軽くなりますよ!ぜひお試しください。
國本 文平 Bunpei KUNIMOTO からだあそび大学ビソアダラカ ディレクター作業療法士 ダンサー
15 歳の時、交通事故に合いリハビリのためにバレエを始める。文化庁新進芸術家海外研修生2016-2018、ポーラ美術振興財団在外研修員2018-2019 として渡仏し創作や医学の研究をパリ大学医学部などで深める。2004年よりフィットネスインストラクターとして仕事を始め、これまで、広島市や横浜市、日本バレエ協会、DENSOなどでも講師をする。広島大学医学部で作業療法の免許を取得し、作業療法士として、またダンサーとして医学と芸術を舞台やワークショップにおいて融合させ、より良い心身の在り方を探求している。周産期医学より生まれたフランスの骨盤底筋群の運動療法ガスケアプローチ“骨盤底筋群”、“破壊行為を伴わない腹筋運動”、“呼吸”の3つの指導者資格をInstitut de Gasquet,Parisにて取得。ガスケアプローチは、フランス・オリンピック選手の基本トレーニングに取り入れられている。現在、原田リハビリ整形外科勤務。広島大学大学院医系科学研究科博士課程前期。
からだあそび大学ビソアダラカ http://bit.ly/bisolife
[PV] https://youtu.be/AUStmV-HBkg
[note] https://note.com/biso_life