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【恋愛】トラウマを抉る恋愛

今日は、ちょっと傷心なので恋愛のことを書こう。


出会い

彼とは7年前、27歳の時に出会った。
私とは全く育ちも立場も違う人。

地方出身の私にはよくわからないが、東京の中でもなかなかいない育ちの良さらしく、頭も良く、日本と海外をつなぎ経済を動かすような仕事をしている人。


すごく気遅れをしたけど、初めて会った日に「私が今まで苦労してきた事はこの人に会うためにあったんだ」と思った。すぐに付き合うことになった。


激務な人なので、なかなか会うことも連絡を取ることもできなかった。


私から見ると上流階級の人特有の品の良さみたいなものが感じられ、疑ったり不安になったり、気持ちをぶつけたりするようなことは、なんとなくできなかった。

寂しさも不安も自分で補おうと思った。
辛かったけれど、精神的に大人にさせてもらえた。


父のトラウマ

付き合い始めたら、父に似ている人だと感じびっくりした。

結果的には父に似ているというよりも、自分の中の父へのトラウマを彼に投影して見てしまっているだけだった。

それでも私には、彼の淡白で愛情表現の乏しいところや、自分中心な生活スタイルがすごく父に似て見えた。

仕事だから忙しいのだろうと思いながらも、こんなに淡白な付き合い方は、きっと私のことが好きじゃないんだろうと不安でいっぱいになった。


本当なら仕事が忙しいのかとか、寂しいとか、もっと自分の気持ちを伝えたり、相手の話を聞いたりして、コミュニケーションを取るべきだった。

でも、父とそっくりの態度を取るとる彼に
真意を聞く勇気がなかった。


顔色を伺い腹の探り合いをしながらの付き合いは、だんだん私の中にネガティブな感情を溜め、彼に対する不信感をつのらせた。


1度目の破局

私が怖がっていたためか、彼自身もコミュニケーションを望んでいなかったのかわからないが、私たちは深い話をしたり、相手を理解し合うことなく数年付き合った。


彼のご両親が体調を崩されたり、彼のもともとの多忙もあり、詳しい事情はわからないけれど約束を反故にされることがたて続いた。


海外旅行に行こうと有給を1週間とっていたが、連絡が取れず行き先も決まらないまま前日にキャンセルされたこともあった。

誕生日はいつも自己申告でお祝いをしてもらい、プレゼントなどもなくご飯を食べるだけだった。

プレゼントに欲しいものをリクエストしたことがあり「いいよ」と言ってくれていたものの、何年経っても買ってくれなかった。


金額が気に入らないの?
別のものならいいの?

と質問してみたが、初めは二つ返事でいいよと言ってくれていたものが、次には「実物を見て俺がいいと思ったら」といい、

「そのお店のパリ本店に1度でいいから行ってみたかった」と本人が言っていたので乗り気なのかと思いたまたまパリ出張で2人でパリにいったが、結局仕事で会えなくなり流れる…

そんな事が何度も続いて何年も経った。

今まで付き合っていた人は、すすんで高いものを買ってくれたので「当たり前のように、高価なものを頼んだのがいけなかったのかも」という罪悪感

誕生日を祝うのがめんどくさそうなのが、自分の父親と似ていて、また傷を抉られる気持ち

いろんな気持ちが混ざり、追求することもできなかった。


そもそも、こういう約束を反故にしたり、言ったことがどんどん変わったりするのが父とそっくりだったため、大事にされるということがどういうことなのか、

普通の人がどういうところで怒るのかも、
私にはわからなかった。


付き合って数年経って、あまりにも約束を破られ我慢できず文句を言ったことがあった。
その後、誕生日も忘れられて、それをチクチク言ってしまった。

その後、彼は何も言わずにいなくなった。


復縁するまで

知らないうちになくなってしまったけれど、どうしても彼のことが忘れられなかった。

なぜそんなに忘れられないのかずっと考えていたが、彼に対して心残りなところや失敗に思っている部分は、

父に対して思っていることと被っている。
私はやっぱり彼と父をかぶせて見てしまう。


私はまず父に対するトラウマと向き合った。
その時に、思い出せる分の心の傷は解消できたため、父に悲しさや怒りはほとんど感じなくなった。

そうしたら、「彼に好きだった気持ちを1度も伝えられなかった」というのが心残りなことに気がついた。


何度か既読スルーされていたので読まれないと思ったが、思っている素直な気持ちを全て書いてLINEで送った。


既に彼が消えてから2年経っていた。


復縁

すると、不思議なことに返事が返ってきた。
2年の間に、彼は海外に引っ越していた。

気持ちを伝えられたことが満足だったので、もうそれでいいと思った。


すると、彼から度々連絡が来るようになり、日本出張の時に会うことになった。

その後日本に来るたび会うようになり、なんとなく元のような関係に戻っていた。

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