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「半袖=気合い」ではない
今日練習にて。
暑かったので半袖でやっていると、後輩の子から、「気合い入ってますね!」と言われた。
全く悪い気はしなかったのだが、なんか引っかかった。
僕は暑がりで、単純に暑かったから半袖でやっていただけ。
気合いはいつでも入ってる。
長袖を着ていても気合い入ってる人はいるし、半袖でも気合い入ってない人もいるだろう。だから必ずしも、「気合い=半袖」ではない。
けど考えてみたら、僕もそう考えていた時期があった。
冬に半袖を着ていると注目を浴びる節は、あると思う。
真冬に半袖半ズボンで登校している子供には、いまだに感心してしまう。
サッカー選手もしかり。
ガッツがあるセンターバックやフォワードの選手は、半袖を着ている傾向にある気がする。
岡崎慎司や、巻誠一郎などが良い例だろう。
その姿を見ていたから、少し憧れを持ち、真似をしていた。
(余談ですが、小学生の頃の僕はコーナーキックからヘディングでのゴールを量産しており、チームメイトやスタッフからは、巻と同じ「利き足は頭」の異名をつけられていました笑)
寒がりながらサッカーをして、熱くて良いパフォーマンスができるか!と半袖教信者みたいになっていた。しかもそれは、つい4年くらい前まで。
しかしある日を境に、その考えを改めることになった。
大学を卒業して奈良クラブに加入し、開幕戦のスタメンを勝ち取った。
3月半ば、その日は雨が降っていて、とても寒かった。
寒かったが、僕はいつものように、半袖で挑んだ。
走れば暖かくなる!今日もたくさん走るんだ。と自分に言い聞かせながらプレーする。
あれ?
15分くらい経ってもあったまらない。
寒すぎて、全然集中できないのだ。
その日は異常で、雨が余計だった。どんどん体を冷やす。
集中力の欠如から、相手に背後を取られピンチを招く。
これはだめだ。
僕はこれから、ちゃんと自分に正直になり、寒い日は長袖を着ようと、試合中に心に決めたのだった。
自分が勝手に作り出した固定概念で、不利益を被ることほどアホなことはない。
しかしこの経験が、のちの行動に反映してることも、また確かなこと。
大事なのは、背伸びをせず、固定概念で自分の首を絞めないことなんじゃないでしょうか。
常にアンテナを立て、他人の行動、言動、己の思考に疑い続け、成長していこうと思いました。
読んでいただきありがとうございました!