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僕が1番尊敬する漢字

この間、朝起きた瞬間に、ある漢字が頭に浮かび上がった。
それに関する夢を見ていたのか何なのかわからないが、突発的に出てきたのだ。
それが「々」

※調べてみたところ、正確には漢字ではなく記号らしいのですが、今回は漢字として扱わせていただきます。ちなみにキーボードでこの漢字を出したかったら、「同じ」や「くりかえし」と打って変換すると出るとのこと。


いい機会だと思い、「々」について考えてみた。

国々、次々、各々、日々。
一旦冷静に見ると、前の漢字によって読み方が変わるのはすごいこと。なのに、みんなあまり気にかけている様子はない。多用しているくせに。

都合よく使われているんじゃないか。


そんな「々」を見ていると、まさに昔の僕のようだなと思ってきた。



サッカー選手には、本職といって、いわゆる適正ポジションというものがある。僕の本職はボランチ。
中学はずっとボランチで、高校入学時もボランチとして入った。しかしあまり活躍できなかった僕は、2年時にセンターバックへとポジションを移し、3年は左サイドバックで公式戦に出ていた。
試合に出れる喜びを感じつつも、ボランチで試合に出ている人たちが羨ましかった。

だから大学では、ボランチとして頑張ろうと思い挑戦したが、早々にCチームではセンターバックや左サイドバックで出場することになる。

2.3年でやっとボランチをやらせてもらえたがAチームにはあまり絡めず、4年では再び左サイドバックに戻る。
奇跡的に試合に出ることはできたが、よく対戦相手には「相手の左から攻めよう」と分析されていたくらいなので、出来は良くなかったのだろう。

奈良でもそんな感じだった。
1年目の後半や2年目は、どこで出ても2番手、3番手で、信頼を得ることはできず、試合にも出ることはできなかった。

僕自身、勝負すべきポジションが分からなくなり、自信もなくなってしまった。


いろんなポジションをできるのは良い事だが、どこででもスタメンになれないことを、サッカー界では「器用貧乏」と言ったりする。

そんな苦い記憶がよみがえり、ここで々に、問いかけたい。

「々」、お前もそんな感じじゃないのか。悔しくないのか?


いや違う。

この漢字がないと成立しない熟語はたくさんある。名前の一部の人もいるし、歌の題名にも使われている。

「々」は、この世に欠かせない漢字の1つで、どの場所でも、どの選手と組ませても、役割を全うできる超高クオリティユーティリティプレーヤーなのだ。
昔の僕とは全然違うことが顕になってしまった。


こんなことを考えて何になるんだろうと思いながら書いたが、漢字から見つけられること、振り返れることもあるんだと知った。 
面白かったので、皆さんの尊敬する漢字、好きな漢字をぜひ教えてください笑

読んでいただきありがとうございました!

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